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早春の尾瀬ヶ原 【5】 [尾瀬]

 花のネタも尽きてきましたが、最後にスミレをご紹介します。 春の尾瀬は結構スミレが多く初夏にかけた10数種類のスミレが入れ替わりながら咲き出します。 湿原や森林のスミレから高山のスミレまで以外と沢山のスミレを見ることが出来ます。 

 以前から気になっていたのですが植物調査の文献にはミヤマキスミレ記載されていたのですが今回それを確認しました。 といってもこれまでオオバキスミレと思ってきたものの中にミヤマキスミレも混じっていることが判明。 将来的にはもっと細かい調査をして分布を調べてみたいです。 見た目には全く同じなので手にとってみないと解りません。そのあたり下の写真を見れば良く判ると思います。

↓↓ オオバキスミレ。 下の葉柄が上の葉柄と離れてつくのがオオバキスミレです。

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オオバキスミレの葉柄.jpg

↓↓ ミヤマキスミレ。 3枚の葉柄が同じところに輪生に付くのがミヤマキスミレです。  とても微妙なものもあるのですがもしかしたらオオバとミヤマの雑種の可能性もありそうです。 つまり葉の付き方だけの差なのです・・・。 これからいなら同じでもいいと思うのですが博士さんは違うものにしたいのかもしれませんね(^^;)

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↓↓ エゾアオイスミレ。 地面からわずかに数㎝くらいで花を咲かせます。淡い紫色の花が可愛いです。 ここのポイントはなかなかの群生状態でした。 踏まないように囲って欲しいです。
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↓↓ スミレサイシン。 尾瀬では大型のスミレのひとつです。 高尾山など太平洋側はナガバノスミレサイシン、日本海側はスミレサイシンという感じにうまく分かれているそうです。
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↓↓ ミヤマスミレ。 林床や倒木、木の根本にちょこんと咲いている姿が可愛らしいスミレです。
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↓↓ オオタチツボスミレ。 平地や山地に咲くタチツボスミレの寒冷地型です。 尾瀬ではほとんどこれです。 花の後ろの距が真っ白になるのが見分けのポイントです。 ただ、東電小屋付近にはタチツボスミレと思われる個体もあって資材にくっついてきた可能性もあります。 
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このほかに、ニョイスミレやオオバタチツボスミレも少しですが咲いてましたが写真を撮ってませんでした(^^;) これから湿原ではいろいろなスミレが咲き出します。至仏山でも黄色いスミレが咲き出してきます。

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