尾瀬7月豪雨の爪痕・・・ [尾瀬]
7月下旬に新潟、福島の山間部を中心に起きた集中豪雨は尾瀬でも大きな被害を受けました。 長年、尾瀬にいる人でもこんな水害は初めてというくらいですから相当なものだったようです。そんな時に僕は尾瀬入りしようとしていたのですが結果的に中止にして良かったです。
その時の水害の爪痕は尾瀬ヶ原の至る所で1カ月たった今も見ることが出来ます。これから秋の台風シーズンですから心配ではありますね。それに、一部の池塘の濁りがいつまでも残っているのは気がかりです。何故沈殿して透明にならないのてだろうか?
先週末に行ったときに爪痕を撮影しましたので少し掲載してみます。折しも大型台風が接近でまた大雨が降りそうなので心配です。
↓↓ 鳩待峠~テンマ沢の間の階段ですが、階段のすぐ下から崩落していて、また大雨が降るとさらに崩れると思います。かなり危険な状態ですがここを綺麗に補修するには通行止めにするしかなさそうですが一般道のようにコンクリートで固めるわけにもいかないので工事は難しい感じです。現在はブルーシートがかけられているようです。
↓↓ 天然カラマツのあった付近ですが、元の木道は今、川になってるあたりに通ってました。根こそぎ抉られてしまった形です。
↓↓ 山の鼻の川上川橋手前の高架になっていた木道ですが、ほとんど流されて壊れてしまいました。修復されてますが土砂が堆積して以前より浅くなり普通に水が流れていますので大雨や融雪水の増水時にはすぐに冠水する危険があります。
↓↓ 上田代の人気の撮影ポイントの大きな池塘ですがまだこんなに濁ってます。
↓↓ 上の池塘のとなりにある細長い池塘もごらんのとおりの濁り具合です。湿原の炭田層から湧き出る水がいつまでも濁りをかき回してしまうので沈殿しにくいのかもしれませんが、謎ですよね・・・
↓↓ カラコギカエデの曲がり角付近の高架の底面の横木ですが、泥が乾いてこんな模様になってました。相当な泥水が溜まっていた証拠ですね。このあたりは増水時でも冠水しないようにとかなり高い高架になってますがそれでも冠水してしまいました。尾瀬でも想定外のことが起こってしまったわけです・・・。
↓↓ 龍宮小屋も床上浸水してしまいました。床から約10㎝、左の黒い木材が白っぽくなってますが拭き残ってしまって白くなってます。つまりここまで水がきたということです。水が上がってきたので畳とかは直ぐに上げたので濡れることはなかったそうですが過去の床下浸水の経験から改築時に床を上げたにもかかわらず床上浸水となってしまい、ここでも想定外となってしまいました。
↓↓ 龍宮小屋を浸水させた裏の沼尻川ですが、木道の直ぐ下まで崩れている箇所があり、再び増水したら木道が流れてしまう可能性があります。とりあえず応急的に長い杭を打ち込んで固定するようにするそうです。
↓↓ イモリ池です。 ここも濁りが酷いです。青空が映るととても綺麗な池塘なんですが、いつになったら綺麗になるのでしょう?
↓↓ 三つ又分岐~ヨッピ橋ルートのうち、途中の拠水林から三つ又分岐側の木道がかなり流されて、土台も崩壊しているところがありました。まだ敷設工事中でした。流れた木道はどこへいってしまったのでしょうね~?
これ以外にも、至る所で爪痕が見られましたが完全復旧にはまだしばらくかかりそうです。台風が来そうですが、これ以上被害が広がらないように願いたいですね。