鳩待峠なう
てばまる
金環日食まであと3日 [天体]
H2Aロケットも無事打ちあがり、いよいよ金環日食まであと3日となりました。 ニュースやワイドショーなど情報番組でもとりあげられてかなり盛り上がってますね。 昼休みに某カメラ量販店に行きましたら日食メガネのコーナーに人だかりが出来てました。ほとんどおばちゃん、おっちゃんです。 フィルター類は品切れになってるのでメガネ購入の駆け込み客ですね。 店員を質問攻めにしてました(^^;)
↓↓ 18日の太陽の状態です。以前あった大きな黒点は見えない方へ移動したようですが、小さいのがいくつか出てきてました。
そんな盛り上がりですが、21日は全国的に曇りがちの天気・・・西日本の太平洋側の一部では雨かも?という生憎の予報になってます。金環食が見られる地方ではのきなみ曇り空で、四国東部、近畿中南部、関東あたりは雲が多いながらも見えそうだという予報ですが当日にならないとわかりません。 部分食の地域では日本海側や北日本は見えそうです。
当日の天気分布図を参考に移動するのも手ですね。 こちら→ http://tenki.jp/forecaster/diary/detail-4671.html
薄曇りなら金環食は何とか見えますので曇り空でもあきらめずに見上げてみてください。 適度な曇り空だと日食メガネを使わなくても見えることがありますが、ふいに雲が切れたりすると光が強烈になるので必ず日食メガネで見るようにしましょう。
問題は撮影です、一般に売られているND100000は10万分の1に減光します。これは快晴時にはいいのですが、曇越しだと減光され過ぎてしまい露出が長くなってしまいます。超長焦点で撮影すると三脚につけていてもシャッターブレを起こす可能性があるので、これを回避するためには感度を上げるか、絞り値を小さくしてやる必要がありますので、当日の天気を見て臨機応変に対応する必要が出てきますので注意してください。
なお、フィルターを付けた状態で風景と一緒に金環食や部分食を直接撮影することは出来ませんので、もしやる場合は多重露光かフォトショップなど画像処理ソフトで別撮りした風景と合成することになります。 多重露光だと最後に風景を入れることになりますが、露出が難しいと思います。 合成だと調整は出来ますが・・・ 僕もやったことがないので何とも説明できません・・・。
見るのと写真以外の楽しみ方としては、下の写真のように紙に穴をあけて太陽の光を通すことで太陽の形も反映させることが出来ます。いわゆるピンホールカメラの原理です。 写真のように数字と文字になぞった穴をあければ、そのとおりに映ります。 部分食の時は欠けた状態になりますし金環食のときはちゃんとリングに映ります。 これと同じ原理で木陰の木漏れ日も同じようになります。
↓↓ 紙に開けた穴を通った太陽は太陽の形のまま投影されます。 リング状の太陽がいっぱい並ぶと面白いでしょうね。 ちなみにこの紙の文字たちは「アストロアーツ」の「金環日食特設サイト」の「観望方法」にあったものをプリントして千枚通しで穴をあけました。
ところでテレビではこの先、300年は見えないというような間違った報道がされてますが、今回と同じように太平洋側の広い範囲で見られるのが300年後という意味で、実際は、18年後の2030年6月1日に北海道で見られます。 本州の人も移動すれば見れるわけですので安心してください。
★前回の日食詳細記事はこちらです。参考にしてください。 http://tebamaruda.blog.so-net.ne.jp/2012-05-01-1
東京の奥深い山へ・・・ [スミレ]
土曜日の信州スミレ遠征ではやや消化不良でしたが、知り合いのブログでサクラスミレが咲いているとの情報をゲッチュしたので日曜日に出かけようと思ってましたが、寝過ごしまして遅い出発となってしまいましたが、結果的にこれが幸いしたかもしれません。 場所は東京の西の奥としておきましょう、というのも場所を明かせないものを見つけてしまったので・・・(^^;)
初めてのエリアなので見る景色は新鮮でしたけど、こんな奥深いところにも営みがあるんだな~という感じです。 天気も良いしツーリングの人たちが多かったです。おかげでバスはノロノロ運転で到着時間をちょっとオーバーしてしまいました。ただでさえ時間が遅いのに・・・ 結局登山口から登り始めたのは11時45分・・・ 時間もないのでガンガン登りましたが幸いにも道々の花は少なくスミレも終わり気味。 それでも中腹を過ぎるとエイザンスミレやヒナスミレも出てきて足が止まってしまいます(^^;)
↓↓ 汗汗になりながら登りますが、新緑シャワーも浴びて気持ちいい汗に変わります。
↓↓ 足下には、チゴユリがいっぱい咲いてました。
なんだかんだと尾根に出たのは13時前。展望も良いのですがちょっと雲で良くないですね・・・ 日当たりの良い斜面にはタチツボスミレやアカネスミレも咲いていて、すぐに大きな花が目にとまるとサクラスミレです!! ちょっと久しぶりにみました。ヒゴスミレもポツポツと咲いていて開いているのを見るのはかなり久しぶりです。相変わらず芳香がステキです。
↓↓ 今回のお目当てのサクラスミレ。花が大きくてとても目立つスミレです。花の色が桜色、いやいや花の形が桜?と諸説いろいろあるのですが詳細は不明らしいです。 「高尾奥多摩植物手帳」には陣馬山にもあると記されてますが何度探しても見つかりませんでした。しょうがないのでこういう標高の高いところに行かないと見れないスミレです。
↓↓ サクラスミレとキジムシロ。
↓↓ アカネスミレもけっこう咲いてました。でもこいつは信州で嫌ってほど見ていたのでほとんど写真しませんでした(^^;)
↓↓ ヒゴスミレ。エイザンスミレより葉が細く、5葉に分かれます。エイザンは3葉。 信州では半開きでしたが、ここではしっかり開いたのが数株ありました。花のない株もけっこうありました。よい芳香があります。
ヒゴとアカネがあるなら雑種も出るんじゃない? と斜面をくまなく散策していますと、ギャッ!!と声を出してしまうほどのものが目にとまりました。この葉っぱはどうみたって雑種。そして赤い花・・・ ヒゴ×アカネスミレの雑種のアソキクバスミレだっ! と大興奮で撮影開始。細部もしっかり撮影してこれだけで何十枚と撮ってしまいました。ニコニコで下山したのですが、帰ってからネットや書籍に載ってる写真と比べると、どうも違う・・・ もしかしたら、「ヒゴ×サクラスミレ?」 と疑うようになりましたが、未だに結論は出てません・・・。なにせ、ヒゴ×サクラスミレの写真が乏しいのです。
↓↓ 見つけようと思って探したらみつけてしまった、ヒゴ×アカネスミレ(もしくはヒゴ×サクラスミレ)。 見るからに雑種だと判りますね。 深裂した葉はヒゴだと一目瞭然。 問題は花ですが・・・ サクラもアカネも毛深いのでなんとも・・・
↓↓ 花のアップです。 側弁の毛が前方に盛り上がるようになってるのをみるとサクラスミレの可能性も捨て切れません。花が終わりかけなのか花弁が反り返り気味です。 しかもこれ1輪しか咲いてませんでした。
もし片親がサクラスミレなら、キクバサクラスミレという名前で学名もつけられているのですが、肝心の写真がほとんど無いというか、人工交配で作られたものがネットで1点確認できただけでしたが、もう少しすっきりした花色で丸みのある花弁でした。
とりあえず、現在調査中ですが、初めて見たヒゴの雑種なので興奮してしまいました。エイザン系の雑種とはまるで違いますね。こういうのを発見したりするとスミレの魅力の罠にはまってしまうのです・・・。
信州日帰りスミレ散策 【2】 [その他地域の山々]
あずさ号で移動中は、車窓を見るのも旅のひとつの楽しみです。特に信州方面はアルプスや富士山と山岳景観が素晴らしいのでついつい見てしまいます。あれは何の山だとか、地図を見ながら山座同定するのも面白いです。 今回はスーパーあずさに乗りましたが、さすがに車体は古く、白いあずさ号のほうが設備も綺麗で振り子装置の改良がされているのでカーブでも揺れが小さく乗り心地がよいです。
目新しいスミレも少なかったので、前回掲載しなかったスミレを掲載してみます。
↓↓ 往きの車窓から見た、甲斐駒ヶ岳です。ちょうど雲があっていい雰囲気でした。
↓↓ アケボノスミレとキノコのコラボ。 このキノコ名前はわかりませんが、あちこちらかたまって出てきてました。 食べれるのかな??
↓↓ これもアケボノスミレなんですが、真っ白です。シロバナアケボノスミレになりますが、よーく見るとシベの周りの黄色い部分が無くなってます。 花が終わって雨に打たれて脱色してしまった可能性もあるので同定確率は50%としました。
↓↓ ケタチツボスミレ。 葉柄、花柄、葉の裏などに細かい毛があるものをケタチツボスミレと言います。 それほど珍しくはなく高尾山や奥多摩でも時々みかけます。
↓↓ ご存じ、エイザンスミレです。 けっこう花付きがよく芳香がありました。西日が少し照る感じが綺麗です。
↓↓ ハルリンドウ。 日当たりの良い草地や荒れ地で時々見かけます。 高尾山でも見ることがありますが、わりと個体数は少ないようです。
↓↓ ワダソウ。 ワチガイソウの仲間ですが、花弁に切れ込みがあるのは少なく、ココで見分けがつきます。よく似てるのにヒメネワチガイソウがありますが花弁は細く切れ込みはありません。
↓↓ 車窓からの八ヶ岳。ちょうど田んぼが手前にきたときにシャッターを切りました。 何とか映りこんでくれました。
↓↓ 車窓からの富士山。 茅野から甲府方面に向かって走ると右に左に富士山がいったりきたりするのですが、おおむねC席D席に座れば何度も見ることが出来ます。
このほか、半開きのヒゴスミレも数株見ました。 もう少し標高を落とせばもしかしたらシハイスミレもあったかもしれませんが時間切れで探索を切り上げました。 また機会があれば行ってみたいです。
信州日帰りスミレ散策 【1】 [その他地域の山々]
冬に北八ヶ岳に行ったときに購入したあずさ回数券が2枚余っており使用期限が迫っていたので、これを使って長野県諏訪にちょっと日帰りで遠征してきました。もちろん狙いはスミレです。 諏訪湖に近いとある山に向かいました。 寒気が入り肌寒い一日でときおり小雨が降ったりしていました。
信州らしいスミレたちを求めての遠征でしたが、結果的にそういうのは1種だけ見つけただけですが、高尾山や奥多摩でも見られるスミレは一通り揃ってまして、なかなか楽しめました。 特にアカネスミレとゲンジスミレがやたらに多くてびっくりです。 さらに驚いたのは鹿の糞がそこらじゅうにありました(^^;) ここも鹿が増えすぎているようです。
珍しいスミレはありませんが、とりあえず2回にわけて掲載します。
↓↓ 山の上からは眼下に諏訪湖が見えました。 雲がなければ中央アルプスなども見えます。
↓↓ やたら滅多に多かったのが、アカネスミレです。アカネスミレの天国のようなところです。 これだけあれば白花品種の「コボトケスミレ」もありそうなものですが、かなりじっくり見て回りましたがありませんでした。
↓↓ 白花はなかったですが、かわりに、ウスアカネスミレが結構ありまして、その中でもひときわ白っぽいのがこの個体でした。 特に右の花は白く抜けていて紫条がなければコボトケになりそうな感じでした。ウスアカネスミレは葉もやや薄い緑になります。
↓↓ 次に多かったのが、ゲンジスミレです。 ここまで多い場所は初めてです。 アカネスミレとゲンジスミレの雑種であるカクマスミレが無いかと探し回りましたが、駄目でした・・・。 雑種が出来にくい組み合わせのようです。
↓↓ アケボノスミレも沢山ありまして、その中でもひときわ濃いのがこれ、クロバナアケボノスミレです。 定義的には花が暗紫紅色で、葉や葉柄、花柄も黒っぽくなるものをいうそうですので、この個体はぴったりです。 右上が一番的な薄ピンク色のアケボノスミレです。信州では濃いのが多いのですが、一段と黒いこいつは逆に目立ちます。
↓↓ 信州らしいスミレがこれ。 シロバナエゾノタチツボスミレです。 信州ではエゾノタチツボスミレというのもありますがもっと背丈が高くて葉も幅広い、花は淡い紫色~白色でして、シロバナエゾノ・・・とつけられるのは小型の品種のものを云うそうです。この個体は葉幅がせまく高さは20㎝くらいでしたので、たぶんシロバナエゾノタチツボスミレだと思います。 ちなみにエゾノタチツボスミレ類の特徴として右上写真のように距の裏に筋が入ります。
↓↓ フイリフモトスミレ。 極矮小です。 奥多摩で見るのとは半分以下の大きさでして別の種のように見えます。
↓↓ ニオイタチツボスミレ。これもけっこう多かったです。特にこの個体は花色が濃くて綺麗です。芳香もしっかりありました。
↓↓ お馴染みのヒナスミレもありました。
つづく・・・
最大級の黒点群 [天体]
あまり騒がれてませんけど、NASAの発表によると、最大級の黒点群が現在発生していて、爆発寸前だそうです。悪いことに地球の方を向いているのでこのまま爆発すると強い磁気嵐が到来して大規模な障害が起きる可能性があるとか・・・。 黒点群の大きさは約10万キロ、地球の約10倍です。
話題の黒点がどんなものかと、さっそく高倍率ズームデジカメで撮ってみましたらしっかり写りました。 ここ近年ではこんな大きな黒点は出てないのでちょっとびっくりですが、目のいい人なら太陽観測用フィルターをかざして見れば判るくらい大きいです。
何事もなく通過してくれると良いのですが・・・
↓↓ デジタルズームも少し入ってるので縁がギザギザになってますが、黒点ははっきり写ってます。 金環日食用に使う予定の「アストロソーラーフィルター」は太陽が白ぽく映るので、撮影後に太陽ぽく見せるためにWBを暖色系(白熱球2900K程度)に調整してみました。 地球からの見かけ上、太陽は図に記したように左から右へ回転していますので黒点も日々移動してゆきます。
金環日食まであと10日を切りましたが、ちょっと気づいたことが・・・ ライブビューで見ていても顔は太陽の方向を直に向いていて長時間やってると目に影響があると思います。 裸眼ではなくサングラスや偏光グラスをつけるか、または、カメラ周りに紙などで壁を作って影になるようにしたほうが安全ですしモニターが見やすくなります。
*この投稿は会社からです(^^;)
iPhoneアプリ「花しらべ」 [カメラ・撮影機材]
iPhoneアプリにも花の図鑑はいくつか存在しますが、収録件数が少なかったりしてちょっと実用的でないものも多いですが、今回紹介する「花しらべ」は、自生種、園芸品種を含めて1752種も収録されています。 しかもこのアプリの一番の特徴は、写真やビデオで写した花から直接検索することが出来るのです。
具体的には写した花を取り込み、条件をくわえて検索すると候補がいくつか出てきます。1番目に出るのが同定確率がもっとも高いと判断される花になります。まあぶっちゃけ1番目が合ってることは希です(^^;) それでも、いくつかの候補の中には正解も含まれているので、まあまあ使える感じです。 高山植物やスミレ、ランも入ってますが、基本的なものだけだそうです。
もちろん写真検索だけでなく普通の図鑑としても使えますし、それで600円はかなりお買い得かと思います。
↓↓ 【写真左】 まずビデオか写真で検索したい花を撮影します。 【写真右】 写した写真から花の部分を取り込みます。どうやらこの取り込みの仕方でずいぶん変わってくるようです。 横からではなく正面からの方がヒット率は高いです。
↓↓ 取り込んだら、基本的な条件を入力します。ここもヒット率を高めるポイントになります。 【写真右】 そして認識結果画面です。黄色線で囲んだところに候補がでます。トップ3にそれらしいのがなければ、スライドさせて次の候補を見て確認します。 この写真の場合1発でハルジオンと同定されました。 思わず「おお~!」と唸ってしまいました(^^;) 表示された花写真をタップすると拡大表示されますし、説明文も拡大されます。 また右上の「三」のマークをタップすると候補一覧が全画面に出ます。
ちなみに、実物の花を撮影しなくても、画像を複写しても検索は可能ですので、誰かが写してきた画像を複写したりそのまま取り込んだりして検索することが出来ます。
先にも述べましたとおり高山植物でも珍しい系はあまり入ってないようなので、野山に咲く基本的な花なら検索が可能のようです。 オゼソウは流石に入ってません(^^;) タカネバラは入っててもタカネナデシコは入ってなかったりします。
ほんとうに高山で使うには物足りないのですが、身近な花をちょっと調べる感じでは使えそうです。
是非、高山植物バージョンも出して欲しいです。
※詳細サイトはこちら→→ http://hanashirabe.com/