信州日帰りスミレ散策 【1】 [その他地域の山々]
冬に北八ヶ岳に行ったときに購入したあずさ回数券が2枚余っており使用期限が迫っていたので、これを使って長野県諏訪にちょっと日帰りで遠征してきました。もちろん狙いはスミレです。 諏訪湖に近いとある山に向かいました。 寒気が入り肌寒い一日でときおり小雨が降ったりしていました。
信州らしいスミレたちを求めての遠征でしたが、結果的にそういうのは1種だけ見つけただけですが、高尾山や奥多摩でも見られるスミレは一通り揃ってまして、なかなか楽しめました。 特にアカネスミレとゲンジスミレがやたらに多くてびっくりです。 さらに驚いたのは鹿の糞がそこらじゅうにありました(^^;) ここも鹿が増えすぎているようです。
珍しいスミレはありませんが、とりあえず2回にわけて掲載します。
↓↓ 山の上からは眼下に諏訪湖が見えました。 雲がなければ中央アルプスなども見えます。
↓↓ やたら滅多に多かったのが、アカネスミレです。アカネスミレの天国のようなところです。 これだけあれば白花品種の「コボトケスミレ」もありそうなものですが、かなりじっくり見て回りましたがありませんでした。
↓↓ 白花はなかったですが、かわりに、ウスアカネスミレが結構ありまして、その中でもひときわ白っぽいのがこの個体でした。 特に右の花は白く抜けていて紫条がなければコボトケになりそうな感じでした。ウスアカネスミレは葉もやや薄い緑になります。
↓↓ 次に多かったのが、ゲンジスミレです。 ここまで多い場所は初めてです。 アカネスミレとゲンジスミレの雑種であるカクマスミレが無いかと探し回りましたが、駄目でした・・・。 雑種が出来にくい組み合わせのようです。
↓↓ アケボノスミレも沢山ありまして、その中でもひときわ濃いのがこれ、クロバナアケボノスミレです。 定義的には花が暗紫紅色で、葉や葉柄、花柄も黒っぽくなるものをいうそうですので、この個体はぴったりです。 右上が一番的な薄ピンク色のアケボノスミレです。信州では濃いのが多いのですが、一段と黒いこいつは逆に目立ちます。
↓↓ 信州らしいスミレがこれ。 シロバナエゾノタチツボスミレです。 信州ではエゾノタチツボスミレというのもありますがもっと背丈が高くて葉も幅広い、花は淡い紫色~白色でして、シロバナエゾノ・・・とつけられるのは小型の品種のものを云うそうです。この個体は葉幅がせまく高さは20㎝くらいでしたので、たぶんシロバナエゾノタチツボスミレだと思います。 ちなみにエゾノタチツボスミレ類の特徴として右上写真のように距の裏に筋が入ります。
↓↓ フイリフモトスミレ。 極矮小です。 奥多摩で見るのとは半分以下の大きさでして別の種のように見えます。
↓↓ ニオイタチツボスミレ。これもけっこう多かったです。特にこの個体は花色が濃くて綺麗です。芳香もしっかりありました。
↓↓ お馴染みのヒナスミレもありました。
つづく・・・