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初夏の尾瀬 花賛歌【1】 [尾瀬]

 湿原は一気に緑が増え、山々も新緑、梅雨の時期は雨も多いですが尾瀬でも一番花が多い時期でもあります。 今回は尾瀬沼から尾瀬ヶ原へと歩きましたが、道中、花が絶えることがなかったです。 花好きとしてはほんとにいくら時間があっても足りないくらいです(^^;) 時間が許せば尾瀬の隅から隅まで廻っていろんな花を見たい気分ですが、なかなかそうはいかないのがもどかしいです。 

 道中はいろんな花を写しましたが、主立ったものや初めてみたものも含めて2回にわけて掲載しようと思います。まずは1回目です。

↓↓ チングルマ。 尾瀬ヶ原では終わってましたが尾瀬沼の沼尻湿原では見頃でした。木道沿いにいっぱい咲いていて見応え十分です。 撮影中は夢中だったので折れてる花に気づきませんでした(^^;)

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↓↓ ヒメシャクナゲ。 梅雨の時期を代表する花ですね。 草のようですがこれで「木」です。至仏山の稜線にもありますが、湿原のものよりさらに矮小化して花冠が卵形になり、文献では「カラフトヒメシャクナゲ」と言うことが判りました。

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↓↓ イワカガミ。 その昔はコイワカガミと書かれていたガイドブックもありましたが、最近ではイワカガミで統一されているようです。

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↓↓ シロバナタテヤマリンドウ。 タテヤマリンドウの純白版です。希に出現しますが、この個体は次の蕾も白いようななので一過性ではなさそうです。

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↓↓ キヌガサソウ。 輪生につけた葉の真ん中に白い花を1つ咲かせます。 深山に多い花ですが尾瀬でも隔離的に生育している程度です。咲くまで十数年もかかるそうです。

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↓↓ エゾムラサキ。 5㎜くらいの小さな花ですが、このなんともいえない青紫色が綺麗です。

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↓↓ ハクサンチドリ。 大江湿原や尾瀬ヶ原の他に稜線沿いでも見ることが出来ます。 花色には変化があり淡いピンク色やちょっと斑状のもの、白花まであり尾瀬でも見ることが出来ます。 真っ白のはかなり希。

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↓↓ ノビネチドリ。 ハクサンチドリにちょっと似てますが、花がもっと小さく葉は広く縁が波打ってるので、まあ区別は容易です。湿原の中より周辺の湿った草地に多いです。 

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↓↓ イチヨウラン。 数年前に一度確認していましたが、その後、見あたらず消えたかと思いましたが、無事に再確認できました。 葉が1枚あり名前の由来になってます。 常緑なのでこのまま越冬します。 尾瀬でも咲いているところは極めて希です。見つけられたらラッキーです。 前回は興奮のあまり全体を撮るのを忘れてましたので今回はしっかり葉も入れて撮りました(^^;)

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↓↓ フガクスズムシソウ。 数年前から存在は知ってましたが、今回ついに確認できました。 イタヤカエデやブナ、ミズナラの木の高いところに着生するランです。 木の上にあるがゆえにかなり見つけずらい花です。双眼鏡がないとほとんどの場合確認できません。 持参の望遠レンズは換算300㎜でしたが真ん中に小さくしか映らず、この写真は等倍切り出しでは解像度が悪いです。 細かく写すには600㎜くらいは必要でしょう。来年にでも再撮影したいです。

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このほか、さらにレアな着生ランを別のところで見つけましたがまだ花が咲いてないので何とか花の時期(8月)に撮影したいと思ってます。 尚、ラン類は盗掘が多いので、特にレアなものについては場所が判るような表記は避けるようにしています。


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