盛夏の尾瀬 【2】 尾瀬ヶ原編 (後編) [尾瀬]
さて、尾瀬ヶ原の後編です。いっぱいあるので3部作にしようと思いましたがやめて、一部の花は割愛します。 今回の掲載以外に、ミヤマワレモコウ、マルバダケブキ、イワアカバナ、イワショウブ、ミゾソバ、ノアザミなどなど沢山の夏の花が咲いていました。
そしてランの花もいろいろ咲いていましたので掲載してみました。ちょっと同定に微妙なものもあるのですが、たぶん合ってるとおもいます(^^;)
↓↓ オゼコウホネ。 尾瀬で発見されたコウホネですが、どの池塘にも生育しているわけではなく尾瀬全体を見ても咲いている場所はかなり限られています。一番間近で見れるのは山の鼻の見本園と上田代の大きい池塘のところでしょう。
↓↓ ヒツジグサ。 夏の花のイメージが強いのですが、秋口まで咲き続ける見られる期間がとても長い花です。
↓↓ 左、オトギリソウ。 湿原や草地で見られます。 右、コケオトギリ。 湿原に咲きますがとても小さいので見つけるにはよく見ていないとわかりません。花の大きさは5~6ミリです。オトギリソウの仲間ではかなり小さい種です。
↓↓ サワオトギリ。 これもオトギリソウの仲間ですが湿原より沢地や湿り気の多い林床などで見られます。
↓↓ オタカラコウ。 大きなギザギサザの葉っぱも特徴的で、花までの高さは1mくらいになります。ときに群生しています。
↓↓ トモエソウ。 川沿いでよく群生しているのを見かけますがそれほど生育場所は多くはないです。 この写真は龍宮小屋横のものですが、保護しているので凄いことになっていました(^^;)
↓↓ モミジカラマツ。 葉っぱがもみじのような形をしているのでこの名前があります。 樹林帯に多いです。
↓↓ 左が、ミズチドリ。 右が、ネジバナ。 ミズチドリは白いのでよく目立ちますがそろそろ終盤です。 ネジバナは赤い色をしていますがけっこうか細いので見逃すこともあります。今年はネジバナがとても多く見かけました。 時々まったくねじれてない個体も見つかります。
↓↓ 左が、カキラン。 右が、コアニチドリ。 どちらも局所的にしか咲いて無くて特にコアニチドリは知ってる限りでは2カ所でしか見ることが出来ません。 カキランはアップで見るととても綺麗な色をしていて好きなランの一つです。
↓↓ 左が、コバノトンボソウ。 左が、ホソバノキソチドリ。 どちらも湿原で見られますが、よく似てますね。 花の後ろから出ている距と呼ばれるのが上方に反り返るのがコバノトンボソウ、 下方に下がるのがホソバノキソチドリと覚えてください。
↓↓ さて難しくなってきました(^^;) この2種は違うものと思ったのですが、若干色が違うだけで同じ種じゃないかと思います。名前は、オオヤマサギソウ。 です
↑↑ うーん、この手のランはちょっと難しいですね・・・至仏山でもいくつかみつけたのですが、現在調査中です。
盛夏の尾瀬 【1】 ~尾瀬ヶ原のお花たち【前編】 [尾瀬]
7月28-29日で尾瀬ヶ原と至仏山を歩いてきました。6月下旬以来1か月ぶりの尾瀬訪問で、すっかり花の主役は変わっていました。 今年はニッコウキスゲが裏年でそこにシカの大規模な食害が加わって尾瀬沼、尾瀬ヶ原ともに悲惨な状態だったよですが、今回はそのキスゲも完全に終わり残ったのがポツポツと数えるばかりになってました。 代わりにキンコウカが見ごろでした。 目立ちませんが小さなランたちもたくさん咲いていて楽しめます。 晩夏を告げるサワギキョウ、ミズギク、コオニユリ、クガイソウなども咲き始めていました。 尾瀬は夏から晩夏へ移ろうとしていますが、まだまだ花はとても多いです。
それにしても今回は猛暑で、土曜日の日中は尾瀬ヶ原でも30℃にも達しました。炎天下の中を歩くのはかなりヘロヘロになってしまいました。水分もかなり飲んだ感じです。 日曜日は至仏山でした、こちらも花々がとても多く、辛いけど登っただけのご褒美があります。至仏山の様子はまたのちほどして、まずは尾瀬ヶ原を2回にわけて掲載してみます。
↓↓ 尾瀬ヶ原の上田代、中田代、下田代ではあちこちでキンコウカガ見ごろを迎えて場所によっては黄色い絨毯になってました。
↓↓木道沿いに咲くキンコウカ。 マクロ撮影も楽しいキンコウカです。
↓↓ コオニユリ と ミズギク。 ミズギクが咲き始めると晩夏本番ですがまだまだつぼみばかりです。(オゼミズギクかどうかは確認していませんのでミズギクとしました。)
↓↓ サワギキョウ と コバギボウシ。 こちらの2つも晩夏の花です。 サワギキョウはまだまだこれからです。
↓↓ モウセンゴケの白い花がとてもたくさんさいています。尾瀬では、モウセンゴケ、ナガバノモウセンゴケ、そして雑種のサジバモウセンゴケの3種が見れますがどれも花は白いです。 右の写真はコバノイチヤクソウです。 こんなきれいな状態で見たのは今回が初めてです。
↓↓ コタヌキモは食虫植物の部類に入りますが尾瀬でも見れるところは少ないです。 右はイブキトラノオ、見本園に特に多く咲いてます。
↓↓ ハゴロモホトトギス。 こちらも尾瀬ではまれな花です。 2010年7月31日の時点で山の鼻ビジターのすいすい尾瀬ナビではハゴロモホトトギスと紹介されていますが・・・ 葉裏脈と子房の毛の有無の違いで「ニッコウホトトギス」という種に分類される可能性が出てきました。 植物の分類は後で変わることもあるので最新の情報入手が難しい一般人には厄介です。
↓↓ クガイソウは暑い盛りから咲き始めますが、なんとなく晩夏に咲いてるイメージもあります。蜜がおおいらしくてヒョウモンチョウが沢山寄ってきます。
↓↓ ミヤマシシウド。 とにかく大きくて高くて存在感バッチリです。 見上げるばかりに伸び、青空に映えます。
↓↓ 川沿いや距水林に多く咲いている白いモワモワした花はオニシモツケです。
↓↓ 目立つ花ではないですが、バラ科のクロバナロウゲです。
↓↓ この日の気温は30℃。高原の尾瀬とは思えない猛暑でした。すっかり伸びきったヤマドリゼンマイも日差しを浴びて暑そうでした。
盛夏の尾瀬速報版 [尾瀬]
土日は尾瀬ヶ原と至仏山を巡ってきました。
土曜日はやたらに暑くて参りました(~_~;)
キスゲは終ってます。
日曜は山の鼻から至仏山でした。まったく新鮮ではないですが、ホソバヒナウスユキソウが見れました。タカネナデシコが最盛期です。
見たい花がいっぱい [山道具]
この週末は至仏山狙いの予定でしたが天気が不安定ということもあり、中止しました。 来週は夏が戻り晴れが続きそうなので尾瀬入りは来週末の予定です。 キスゲは不作とは云え見たかったのですが来週末では終わってますね・・・ まあ他の花が咲いているので楽しみです。
そんなわけで東京も涼しいけどいまいちな天気でお出かけしませんでした。 知床に行く前に購入していろいろ予習していた本をちょっと紹介です。 知床の植物I と 知床の植物IIという本です。
この本は知床の植物、植生を調査した総集の本で、知床に特化しているのでかなり詳しく書かれてます。 山だけでなく海岸線の植物も紹介されています。 「I」 の方は知床の山や有名な場所ごとの植物をまとめたガイド本的になってます。先日行った硫黄山も登山口から山頂付近までに見られる植物が紹介されシレトコスミレも詳しく書かれてました。
「II」 の方はさらに詳しく学術調査的な本です。僕の好きなスミレについてもまとめられていて、この中で気になるのはタカネタチツボスミレですね。機会をみつけて見に行ってみたいです。 他には知床でも種類の多いツツジ科やセリ科に特化した見分け方などかなり専門的で難しいところもあるけど面白いです。
この知床の~ は「しれとこライブラリー」というシリーズになっていて動物、地質、歴史みたいな分野で分かれ全10巻で販売されています。 本を見てるとまだまだ見たい花が沢山出てきてまた行きたくなりました。シレトコスミレももう少し綺麗に撮りたいな~という欲もでてきちゃいました(^^;)
花が多い尾瀬ですがこの手の本ってほとんど存在しませんよね。 唯一知ってる市販本は1つだけですがそれはモノクロ写真しか入ってなくてかなり見づらいです。 尾瀬の植物に精通した専門家は多いので是非集大成みたいなのを作って欲しいです。
★ところで、知床のレポがやっと完成しました。ホームページの方にアップしましたので、お暇なときにでもどうぞ。かなり長文になってますのでほんとに時間のあるときにでもご覧ください。 http://www.tebamaru.jp/
知床慕情 [東北・北海道の山々]
3連休は山にも出かけなかったのでネタ不足です。ということで、今一度、知床のネタを引っ張り出してきました。これで最後ですので、しばしおつきあいくださいm(-_-)m
今回の知床は、山がメインでしたが、そこはやっぱり風光明媚、食べ物も美味しいということでしっかり観光もしてきました。移動できたのは道東ですが有名どころは廻ることが出来ました。
↓↓ 知床で最初の観光は有名なオシンコシンの滝です。 三条の滝のような高さはないですが幅広の滝でいったいどこから落ちてくるの?的な感じです。かなり近くまで近寄れるので迫力満点! マイナスイオン100%です。
↓↓ 霧で有名な摩周湖にも立ち寄りました。でもいい天気で霧は無かったですが、鏡のような湖面に空の蒼が映って綺麗でした。
↓↓ 美幌峠からの屈斜路湖。 かなり広い湖ですよね。
↓↓ その屈斜路湖には砂湯があります。掘るとお湯が出てきてとても暖かいです。 無料で利用できます。
↓↓ そして、食べ物です! こちらは、「時知らずの親子丼」。時知らずとは回遊をしないで近海に住み着いた鮭のことです。回遊しないので脂がのってとても美味しいのです。 数が少ないのでそれなりに高い魚です。そのトキシラズがたっぷりのっていて、激ウマでした! 1400円なり。 季節限定です。
↓↓ こちらは知床三色丼。季節によって内容は異なるようですが新鮮な地のものが入っています。「松」と「竹」があるようです。これは「竹」だったかな?
↓↓ そして、ホッケ定食。こんなに大きくてしかも脂がのって、ホクホクの柔らかさ。もう激ウマ!!
↓↓ こちらは、ときしらずのハラミ。 ときしらずのハラミなんてなかなか食えませんぜぇ。 当然、激ウマでした!!
↓↓ 高級なバフンウニです。 裁きたてなので新鮮でプックリしていますね。 もう激ウマウマでした。これで800円ですから激安でしょう。
以上の、ものはウトロの道の駅で食べられます。
↓↓ こちらは美幌峠の道の駅で食べた、ホタテのラーメン。 焼きホタテの大きな貝柱が5つも入ってます。スープはピリ辛のみそ味でタマネギの甘さも出て激ウマウマでした。 もう一度食べたい1品です。
ちなみに美幌峠の道の駅は、2011年の「道の駅満足度ランキング」で第2位だそうです。そして先のウトロの道の駅は第12位だそうで、たまたま立ち寄ったとはいえステキな事ですね。
知床の生き物たち [東北・北海道の山々]
知床遠征から早くも1週間たちました。 例年ですと3連休は尾瀬入りしていることが多いのですが、今回は知床で散財したこともあり「オタク」と化しています(^^;)
知床では植物のほかにもいろんな生き物をみかけました。特に多かったのはエゾシカです。 山の中より町のすぐそばや道路沿いに沢山出てきていてびっくりでした。しかも悠々と食べていたりしてあわてて逃げることもないです。 道路沿いや知床五湖では同じような植物しか残っておらずシカの食害が影響しているようです。尾瀬も問題になってますので危機感を覚えてしまいました。行政は危機感無いみたいですけど・・・
今回はそんな知床の生き物たちをいくつか撮影出来たので掲載してみます。
↓↓ エゾシカ。 とにかくいちばんよくみかけた野生動物です。 この時期はオスの角は取れてしまい成長途中なので角があるのはほとんど見かけませんでした。この写真はメスですね。
↓↓ 道路のすぐ近くまで出てきますし、道路を悠々と横切ってる姿も見ました。
↓↓ ヒグマの親子。 これは知床五湖で見かけたヒグマですが、最近よく出没する常連さんだそうです。ヒグマが常連とはちょっと怖いですね(^^;) よく見ると親クマには首輪があり、たぶん発信器をつけられて離されたクマでしょう。
↓↓ これは小熊かな? こちらをじっと見ていました。
↓↓ ウトロのオロンコ岩ふきんにはカモメが沢山飛び交ってました。 岩場を見ると沢山とまっている姿があるのですが、巣にしてはちょっと狭いので休憩しているだけかもしれません?
↓↓ 飛翔するカモメ。 セグロカモメかな?
↓↓ 硫黄沢で沢山飛んでいたのは、エゾシロチョウです。 人の汗にも反応するようでヒラヒラと近寄って止まろうとするものもいました。
↓↓ エゾオオマルハナバチ。 北海道固有種でこの蜂がいないと植物の受粉が出来ないといわれるくらい重要な働きをしています。
↓↓ シレトコスミレの花を撮影しているのをチェックしていたら小さな虫が写ってました。 この部分は連続で撮っていたのですが、この虫は花の中から出てきました。 スミレの受粉をする虫は蜂とかハエとかいろいろですが、もしかしたらこういう小さな虫も受粉に関わっているかもしれません。シレトコスミレの生態はまだまだ研究途上なので、生態に関連する虫だと面白いなぁ~
テスト
現在パソコンから投稿すると記事が消えてしまう現象が起きて、投稿出来ません。
So-netのエラーなのかパソコンなのか不明です。
携帯からはどうかな?
知床の花々 【3】 硫黄山 後編 [東北・北海道の山々]
さて知床の花、硫黄山の後編です。
今回は日帰り登山でなおかつ完全にシレトコスミレ狙いでしたので最初からピークを踏む予定ではありませんでした。というのも、いろいろな情報では浮き石が多く崩れやすく危険ということで無理に行く必要はないなと判断したのですが、ピークハンターさん数名は登頂したようです。でもやはりルートはかなり不鮮明だったそうです。面白いことに誰もピークの写真を撮ってないそうです(^^;)
僕は予定通り山頂周辺の花ともうひとつのポイントである縦走路途中の第一火口のテント場指定地への分岐付近を探索しました。ただここへのルートも不鮮明でちょっと迷ってしまいました。もう少ししっかりしたルート案内の標識なりをつけないと駄目だと思いました。
やっとたどり着いたポイントですが、シレトコスミレは葉っぱばかりで花はまったくありませんでした。雪田付近もあるとのことですが、ひとつ丘を越える必要があるようであまり時間もないので引き返すことにしましたが、ちょうどこのころ一時的にガスが切れて硫黄山の山頂が見えました。まさに岩峰で槍ヶ岳のようでした。山頂が見えたのはこのときだけです・・・。
↓↓ 一時的に見えた硫黄山の山頂岩峰。そそり立つその姿はまるで槍ヶ岳。この写真は第一火口方向からです。 このときピークハンター組はキャーキャーと賑やかに下山途中で一瞬姿が見えましたが、岩肌を歩いているようでした。
↓↓ 見えてるスキにとばかり付近で咲いていた花たちと一緒に撮ってみました。慌ただしかったのであまり構図も気にせずに連射で撮ったのですが、なかなかいい感じに写ってますね(^^;)チングルマはけっこう咲いてました。やはりここのは花が大きいです。
↓↓ ミネズオウ。 これも本州のものよりちょっと大きく色が濃いです。 昭文堂の地図には第一火口分岐付近はお花畑のマークがついてますが、まさにその通りで種類は少ないものの一面にお花が咲いてました。雪田が消えたところにはエゾコザクラの大群生も見えてましたが、時間切れで引き返しました・・・
↓↓ イワヒゲ。 山頂周囲の岩肌には真っ白になるくらいに咲いてました。こんなに咲いてるのは初めてです。
↓↓ コメバツガザクラ。 ちょっと終わり気味の花でしたが咲いてました。 葉が米に似ているという意味なのか、米のように小さいという意味なのかはわかりませんがいかにも高山植物の出で立ちです。 燧ヶ岳にも咲いてます。
↓↓ コケモモ。 うっすらとピンク色をした可愛い花です。
↓↓ ホソバイワベンケイ。 岩場ではよく見かける花ですね。ちょっと終わりかけてました。
↓↓ エゾイソツツジ。 山頂付近より、硫黄採掘跡地ふきんの岩場やハイマツ帯で良く咲いていました。
↓↓ ハイオトギリ。 こちらも同じく採掘跡地でみかけたものです。
もう少し時間があれば山頂付近や第一火口付近、さらには知円別岳あたりまで足を伸ばせればお花やシレトコスミレも見つけられたかもしれません。 硫黄山ルートは大変でしたが、ずいぶん喉元過ぎてきましたので、また機会があれば行ってみたいな~と感じるようになってきました(^^;) 出来たら今度は羅臼岳から縦走とかやってみたいですね。南岳などの稜線に咲くシレトコスミレと稜線の山々のコラボを撮ってみたいです。
★ホームページの方に、今回の旅の速報画像をアップしましたので合わせてご覧いただければと思います。 詳細なレポは現在制作中ですのでもう暫くお待ちください。http://www.tebamaru.jp/
知床の花々 【2】 硫黄山 前編 [東北・北海道の山々]
2日目はいよいよ、シレトコスミレ咲く硫黄山へ登りました。 しかし、この日も朝から霧が立ちこめ、知床連山は見えず、入った登山口からの樹林帯はうっすらとガスが漂いどこからでもクマが出そうな不気味さがありました。 樹林帯を抜けると硫黄の採掘地を経由して硫黄臭漂う岩とハイマツのミックス帯を進みます。ここの第一火口付近の地表は暖かくでびっくりです、今でも地熱があるので活火山なんだと実感できます。 そこからはハイマツ帯でとても長かったです。沢に降りてこれまた長い雪渓を登ります。一番クマの出没が多いところで緊張しました。 そのラストあたりでは砂利が覆い被さった雪渓を歩きますがとても崩れやすくて難儀しました。 そこを抜ければザレ場が出来ていよいよ硫黄山の核心部です。このあたりまでくると高山植物が咲き乱れ、そしてシレトコスミレも点々と咲いていてこれまでの難行苦行が報われました。
今回は硫黄山ルートで見かけた花を掲載してみます。数が多いので前後編で分けることにしました。
↓↓ 下山途中でやっと見えた硫黄沢。この雪渓をひたすら登ったのです。ここだけで2時間ほどかかってます。
↓↓ 左はシラタマノキ。右はカラフトイチヤクソウ。 シラタマノキはとにかくいっぱいありました。秋口には白い実がなりますがクマのエサになるのかな?
↓↓ メアカンキンバイ。 水滴をいっぱいつけてあちこちで見頃でした。
↓↓ メアカンフスマ。 雌阿寒岳とここ硫黄山を含む知床の山々でしか見ることが出来ない稀少な花です。
↓↓ エゾコザクラ。 赤紫色の可憐な花が見事です。岩場に付く姿はいかにも高山植物の風格があります。
↓↓ エゾノツガザクラ。 ちょうど見頃であちこちの岩場に群生を作って綺麗でした。
↓↓ アオノツガザクラ。 こちらはちょっとまだ早いようで蕾が多かったです。
↓↓ エゾツガザクラとアオノツガザクラの雑種です。 これはピンク色をしていますが、他にも微妙な色違いが出ます。
↓↓ そして、シレトコスミレですね!! この株は花が複数咲いていて、やっと図鑑に使えそうな形でした。 出来るだけ絞って撮影してみました。これくらい咲いていると見栄えがしてきますね。
※コバノイチヤクソウとしていたものはカラフトイチヤクソウではないかというアドバイスがありましたので変更しました。 確かに花の付き方が違いますね。サンクスmさん(^o^)/
知床の花々 【1】 オロンコ岩 [東北・北海道の山々]
最果ての知床訪問はシレトコスミレを見るためでしたが、そこは北海道です、お花の天国ですので知床に咲く花々もしっかりと見てきました。 環境の厳しい知床半島では海岸沿いに本州で云う高山植物が咲いていたりします。
初日は羅臼湖の散策の予定でしたが、半島全体を覆うような霧に包まれ、視界も悪いので熊の遭遇など危険があるので取りやめました、とはいっても翌日の硫黄山登山の足慣らしもしないといけないし、やっぱり花は見たいので、密かに考えていた第二案を実行することにしました。
第二案はウトロの海岸にある「オロンコ岩」の散策です。オロンコ岩は高さ約60mの大きな岩ですが、そこにはいろんな植物が生育しています。知床半島も海岸まで鹿の食害が酷いのですがこの岩には登れないので昔の自然の植生がそのまま残されている貴重な場所だそうです。 でも、観光業者でしょうか、散策路確保のためガッツリと草刈りしてました(T_T)
かなり急な階段を上るのでなかなかスリリングですが、登るとほんとにいろんなお花が咲いているのでここだけで数時間は楽しむことが出来ます。晴れていればオホーツク海や知床連山も見えるそうです。 そんなオロンコ岩に咲いていたお花を少し紹介します。
↓↓ 標高約60mのオロンコ岩はお花の楽園でした。 階段の上り下りはなかなかスリリングなくらい急です。
↓↓ ハマナス。 ウトロなどの海岸にはあちこちにあるようですが、街路樹にも使われてました。
↓↓ クサフジ。 図鑑で見るともう少し赤っぽいのですが、個体差もあるのかな? それとも別種?
↓↓ エゾノキリンソウ。 海岸線から亜高山の岩場と生育範囲が広いようです。
↓↓ ヒオウギアヤメとヤマブキショウマ。こんな岩場なのにアヤメが沢山咲いていてびっくりです。 その向こうをカモメが悠々と飛び回っていました。
↓↓ エゾスカシユリ。とても野生種とは思えないゴージャスな花です。 海岸にはかなり群生しているところもありました。
↓↓ シロバナオドリコソウ。 淡紅紫色と白色がありますが、道内ではほとんど白花となるそうです。
↓↓ エゾカワラマツバ。 ちょっと同定に迷いましたが、たぶんコレだと思います。葉が松葉のようなのが特徴です。
↓↓ エゾネギ。 見たときは、おお、シブツアサツキ! と思いました(^^;)
↓↓ イブキジャコウソウ。 こんな低地に生えているなんて凄いところですね。 たしかにジャコウの香りがしました。
↓↓ エゾカワラナデシコ。 高山に咲くタカネナデシコは1茎に1花ですが、コレは枝分かれして花を複数咲かせます。 かなり上部の岩場に咲いていたのを600㎜相当で撮影してみました。
掲載した花の他にもいろんな花が咲いていて、見かけだけでも20種類くらいはあると思います。 狭い岩の上ですが多種な植生があるのがとても貴重だと思いました。