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知床の花々 【1】 オロンコ岩 [東北・北海道の山々]

 最果ての知床訪問はシレトコスミレを見るためでしたが、そこは北海道です、お花の天国ですので知床に咲く花々もしっかりと見てきました。 環境の厳しい知床半島では海岸沿いに本州で云う高山植物が咲いていたりします。 

 初日は羅臼湖の散策の予定でしたが、半島全体を覆うような霧に包まれ、視界も悪いので熊の遭遇など危険があるので取りやめました、とはいっても翌日の硫黄山登山の足慣らしもしないといけないし、やっぱり花は見たいので、密かに考えていた第二案を実行することにしました。 

 第二案はウトロの海岸にある「オロンコ岩」の散策です。オロンコ岩は高さ約60mの大きな岩ですが、そこにはいろんな植物が生育しています。知床半島も海岸まで鹿の食害が酷いのですがこの岩には登れないので昔の自然の植生がそのまま残されている貴重な場所だそうです。 でも、観光業者でしょうか、散策路確保のためガッツリと草刈りしてました(T_T)

 かなり急な階段を上るのでなかなかスリリングですが、登るとほんとにいろんなお花が咲いているのでここだけで数時間は楽しむことが出来ます。晴れていればオホーツク海や知床連山も見えるそうです。 そんなオロンコ岩に咲いていたお花を少し紹介します。

↓↓ 標高約60mのオロンコ岩はお花の楽園でした。 階段の上り下りはなかなかスリリングなくらい急です。

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↓↓ ハマナス。 ウトロなどの海岸にはあちこちにあるようですが、街路樹にも使われてました。

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↓↓ クサフジ。 図鑑で見るともう少し赤っぽいのですが、個体差もあるのかな? それとも別種?

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↓↓ エゾノキリンソウ。 海岸線から亜高山の岩場と生育範囲が広いようです。

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↓↓ ヒオウギアヤメヤマブキショウマ。こんな岩場なのにアヤメが沢山咲いていてびっくりです。 その向こうをカモメが悠々と飛び回っていました。

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↓↓ エゾスカシユリ。とても野生種とは思えないゴージャスな花です。 海岸にはかなり群生しているところもありました。

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↓↓ シロバナオドリコソウ。 淡紅紫色と白色がありますが、道内ではほとんど白花となるそうです。

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↓↓ エゾカワラマツバ。 ちょっと同定に迷いましたが、たぶんコレだと思います。葉が松葉のようなのが特徴です。

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↓↓ エゾネギ。 見たときは、おお、シブツアサツキ! と思いました(^^;) 

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↓↓ イブキジャコウソウ。 こんな低地に生えているなんて凄いところですね。 たしかにジャコウの香りがしました。

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↓↓ エゾカワラナデシコ。 高山に咲くタカネナデシコは1茎に1花ですが、コレは枝分かれして花を複数咲かせます。 かなり上部の岩場に咲いていたのを600㎜相当で撮影してみました。

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掲載した花の他にもいろんな花が咲いていて、見かけだけでも20種類くらいはあると思います。 狭い岩の上ですが多種な植生があるのがとても貴重だと思いました。


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