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知床の花々 【2】 硫黄山 前編 [東北・北海道の山々]

 2日目はいよいよ、シレトコスミレ咲く硫黄山へ登りました。 しかし、この日も朝から霧が立ちこめ、知床連山は見えず、入った登山口からの樹林帯はうっすらとガスが漂いどこからでもクマが出そうな不気味さがありました。 樹林帯を抜けると硫黄の採掘地を経由して硫黄臭漂う岩とハイマツのミックス帯を進みます。ここの第一火口付近の地表は暖かくでびっくりです、今でも地熱があるので活火山なんだと実感できます。 そこからはハイマツ帯でとても長かったです。沢に降りてこれまた長い雪渓を登ります。一番クマの出没が多いところで緊張しました。 そのラストあたりでは砂利が覆い被さった雪渓を歩きますがとても崩れやすくて難儀しました。 そこを抜ければザレ場が出来ていよいよ硫黄山の核心部です。このあたりまでくると高山植物が咲き乱れ、そしてシレトコスミレも点々と咲いていてこれまでの難行苦行が報われました。 

 今回は硫黄山ルートで見かけた花を掲載してみます。数が多いので前後編で分けることにしました。

↓↓ 下山途中でやっと見えた硫黄沢。この雪渓をひたすら登ったのです。ここだけで2時間ほどかかってます。

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↓↓ 左はシラタマノキ。右はカラフトイチヤクソウ。 シラタマノキはとにかくいっぱいありました。秋口には白い実がなりますがクマのエサになるのかな?

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↓↓ メアカンキンバイ。 水滴をいっぱいつけてあちこちで見頃でした。 

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↓↓ メアカンフスマ。 雌阿寒岳とここ硫黄山を含む知床の山々でしか見ることが出来ない稀少な花です。

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↓↓ エゾコザクラ。 赤紫色の可憐な花が見事です。岩場に付く姿はいかにも高山植物の風格があります。

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↓↓ エゾノツガザクラ。 ちょうど見頃であちこちの岩場に群生を作って綺麗でした。

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↓↓ アオノツガザクラ。 こちらはちょっとまだ早いようで蕾が多かったです。

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↓↓ エゾツガザクラとアオノツガザクラの雑種です。 これはピンク色をしていますが、他にも微妙な色違いが出ます。

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↓↓ そして、シレトコスミレですね!! この株は花が複数咲いていて、やっと図鑑に使えそうな形でした。 出来るだけ絞って撮影してみました。これくらい咲いていると見栄えがしてきますね。

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コバノイチヤクソウとしていたものはカラフトイチヤクソウではないかというアドバイスがありましたので変更しました。 確かに花の付き方が違いますね。サンクスmさん(^o^)/


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