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晩夏の尾瀬ヶ原 【1】 [尾瀬]

 日曜日の天気が悪い予報だったので1泊を変更して土曜日日帰りで尾瀬ヶ原へ行って来ました。 この日も天気は不安定でしたが、日中は雨にはあわずでしたが、下山時にちょっと本降りとなってしまいました。 

 お盆の頃ということもあり、外出をしない人や帰省の関係からか、訪れるハイカーも少なくてかなり静かな尾瀬歩きでした。 気温も低くくなり比較的過ごしやすい1日でした。

 湿原はすっかり晩夏の色で褪せた感じが広がってます。 そんな中にも晩夏の花たちがたくさん咲いていて楽しませてくれました。

↓↓ ずいぶんと色褪せてきた湿原の色に晩夏を感じます。ヒツジグサの葉もすこし色づいてきました。

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↓↓ 定番ポイントの風景も晩夏です。

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↓↓ アサギマダラが沢山飛び交ってました。やはりこのヨツバヒヨドリが好きなようです。

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↓↓ サワギキョウの群生があちこちで見られます。

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↓↓ オゼミズギク。が見頃みごろになってくると晩夏も本番という感じです。

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↓↓ チョウジギク が咲き初めです、まだまだこれからです。 それにしても変わった形をしていますよね。

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↓↓ ツルニンジンの花はとても可愛いです。 見本園入り口付近やテンマ沢湿原にはとても多いです。

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↓↓ オゼノサワトンボ。 なかなかユニークな形をしていますよね。 多くのツレサギソウ属が終わってから咲き出すし、凄く独特の形をしているので間違うことはないです。 見られるところは尾瀬でも限定的のようです。

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↓↓ ヤチラン これもランの仲間ですが、とても細く小さいので見つけるのは至難の業です。 この個体はヤチランにしては高さがあったので、歩いてるときに偶然みつけました。 湿原全域にあると思いますが、緑色でちょっと長めのつまようじを湿原から探し出すような確率です(^^;)。

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立秋なのにこの暑さ・・・ [尾瀬]

 立秋とは名ばかりで、連日の夏日、猛暑日、追い打ちをかけるようにオリンピックの寝不足の波状攻撃でちょっとお疲れ気味です(T-T) スタミナ源のウナギもバカ高くてなかなか食べれません・・・。 

  ここ数年は尾瀬も暑くて日中は30℃ちかくにもなります、いつのころからか、いくつかの山小屋ではかき氷が売られるようになりました。たぶん尾瀬林業系が初めてではないでしょうか?  涼しいはずの山の上でかき氷とは如何に? と思いつつも実際暑いんだから食べたくなりますよね。 尾瀬の綺麗な水を使ったかき氷ですからやっぱり美味しいです。 前回の尾瀬でもしっかりと食べました。

↓↓ 桧枝岐小屋名物のあずきと練乳がたっぷりかかったかき氷。 まいう~です!

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↓↓ シンプルにレモンシロップやイチゴシロップも良いですね。

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↓↓ 冷たいものばかり食べるとお腹がピーピーするかもしれませんので、温かいカレーもいただきました。こちらは原の小屋オリジナルのカレーです。 劇ウマ!! 尾瀬のカレーでは一番おいしいと思ってます。

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↓↓ 食べ物ではございませんが、原の小屋限定のひだまり工房新作です。 会津もめんを使った猫?のお手玉。

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↓↓ ちょっと宣伝。 毎年、池袋の東京芸術劇場で行われている全日本山岳写真協会の入選写真展です。 尾瀬で知り合った町田さんが出展されているそうです。このポスターの写真もその方のです。 GW後半の写真かな? 開催は9月1日~11日です。 この作品展にはわたしの知人も何度か出展され見に行ったことがあります。

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 うーん、そろそろ涼を求めて山に行きたいところです。 てなわけで、今週末は再び尾瀬ヶ原を予定してますが、ちょっと天気が怪しくなってきましたので、どうなるかはわかりませんが、山の鼻テント泊予定です。


盛夏の尾瀬 【6】 至仏山編 (後編) [尾瀬]

 至仏山編の後編です。 至仏山はほんとに花の山で、距離的山の鼻~鳩待峠まで歩いてもそれほど長くはないのですが、沢山の種類の花たちが咲いてます。花好きにはほんとに楽園のような山です。できたら稜線に山小屋か避難小屋があれば1泊して稜線上の花をじっくりと見たいとおもっているのは僕だけではないでしょう。 植生保護の観点から5月のGW明けから6月いっぱいまで登山が禁止されてしまったので、その間に見られる花も少なくはありません。 見てみたいものですね。

↓↓ 至仏山山頂をこの角度から見てすぐに判るのはけっこうな至仏山好きだと思います。 なだらかなイメージがありますが、けっこう岩岩に山頂なんですよね。

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↓↓ タカネナデシコ。 今回はこのタカネナデシコが稜線上でいちばん多く咲いていたイメージが強いです。

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↓↓ 左が、ダイモンジソウ。 右が、ハクサンサイコ。 ダイモンジソウは葉の裏が赤いウラベニダイモンジソウというものも至仏山ではありますが花は同じです。

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↓↓ ミヤマウイキョウ。 セリ科の植物ですが、下の葉はモジャモジャしていて一見コマクサのようです。

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↓↓ ホソバコゴメグサ。 白い小さな花が沢山咲きます。 場所によっては絨毯状に広がって群生を作るのでけっこう綺麗です。

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↓↓ タカネトウウチソウ。 夏の至仏山ではお馴染みの花ですが、東面ルートには多いですが稜線では少ないです。全国をみても北海道や東北・中部山岳の極一部でしか見ることが出来ないけっこう珍しい植物です。

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↓↓ エゾシオガマ。 シオガマの仲間では珍しい白色の花です。 アヤメ平でも見ることが出来ます。

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↓↓ 左が、ベニサラドウダン。 右が、コメツツジ。 ベニサラドウダンは尾瀬ヶ原でも見られるウラジロヨウラクと似ていますが、花の色がこれだけ濃いので間違うことはないですね。ただ、ウラジロヨウラクは至仏山の中腹あたりでも見ることが出来ます。

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↓↓ ハクサンシャクナゲ。 今が盛りのハクサンシャクナゲです。燧ヶ岳でも群落が見られます。 白花のイメージが強いですがピンク色の花もあります。 

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↓↓ キンロバイ。 昔は登山道沿いでもよく見かけましたが、最近はちょっと離れたところにとか見れなくなってしまいました。この写真も高倍率ズームで遠くのものを撮影でした。 花期が長くお盆のころまで咲きます。 よく枝分かれするので盆栽としても人気だそうで、登山道から減ってるのは盗掘の可能性もありますね。

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盛夏の尾瀬 【5】 至仏山編 (中編) [尾瀬]

 至仏山編の後編。と思ったのですが、花がありすぎます。割愛するのも忍びないので出来るだけ掲載することにしました。週末は特に出かける予定もないので盛夏の尾瀬ネタを使いましょう(^^;)

 前回もちょっと書きましたが、山開き頃に見頃になるような花たちがまだ見ることが出来ました。 特に雪解けが遅い小至仏山の南稜沿いの登山道付近ではオゼソウやハクサンチドリ、チングルマもまだ見ることが出来ました。

↓↓ 小至仏山への縦走路。燧ヶ岳では味わえない展望抜群花いっぱいの稜線歩きはやはり魅力です。

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↓↓ ホソバツメグサ。 きゃしゃな花ですが岩場に咲く姿はたくましさを感じます。

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↓↓ カトウハコベ。 チョウカイフスマやメアカンフスマと同じ仲間です。

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↓↓ リンネソウ。 久しぶりに見ました。 尾瀬地域で生えているのはここしか知りません。 文献にはいくつかあるようですが、かなり希な花です。 とても小さい花なので見逃すこと間違いなしレベルです。まわりの植物はガンコウランです。

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↓↓ オゼソウ。 東面ルート中腹にも点々と咲き残ってましたが、ココではこんなにかたまって咲いていました。f16まで絞って全体にピントを合わしてみました。

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↓↓ 左が、シナノキンバイ。 右が、ハクサンイチゲ。 今年は見れないかと思ってましたがまだ咲いてました。しかも新鮮!

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↓↓ 左が、ハクサンシャジン。 右が、ツリガネニンジン。 よく似ているので間違いやすいです。 至仏山では、ヒメシャジンもありますが今回はまだ蕾ばかりでした。

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↓↓ そして、なんとか咲き残っていてくれた、左、ジョウエツキバナノコマノツメ。 さらに、右、キバナノコマノツメ。 キバナノコマノツメはジョウエツキバナノコマノツメの母種になりますが意外と少ないですが、見た目に葉が柔らかく細かい毛があるので見分けがつきます。中腹より上の稜線はほぼ100%ジョウエツキバナノコマノツメです。

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↓↓ タカネバラ。 意外にも沢山咲いてました。 写真の個体はとても色が濃くてびっくりです。

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↓↓ 稜線を歩いてると風に乗ってなにやら鳴いていたので見ると岩の上に鳥が居ました。イワヒバリのようです。拡大するとなにか虫を銜えてるので巣立った子供たちに与えるべく呼んでいたのかもしれませんね。

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盛夏の尾瀬 【4】 至仏山編 (前編) [尾瀬]

 さて、至仏山編です。 至仏山は百名山のひとつですが、別に花の百名山にも選ばれている花の山です。 その種類はとても多くて僅か3ヶ月の花の時期に次から次へといろんな花が咲かせて、花好きにはとても魅力的な山です。 それと同時に尾瀬ヶ原や尾瀬沼では味わえない山岳展望の素晴らしさも人気の秘訣になっています。 燧ヶ岳にはない稜線歩きも至仏山ならではです。

 今年は7月1日の山開きには登りませんでした。そのころに咲く花が見れなかったのですが、雪解けの遅い場所ではまだいろいろ見ることが出来てうれしいサプライズでした。 また、これまで同種と思っていた花が実は違うものだと後でわかりまして思わぬ発見となりました。

 とにかく種類が多いので、出来るだけ沢山掲載したいと思ってます。また、風景も少し織り交ぜながら掲載したいと思います。

↓↓ 尾瀬ヶ原の素晴らしい眺望が見られるのも至仏山ならではです。特に山の鼻からの東面ルートは展望が素晴らしく好きなルートです。

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↓↓ 東面ルートは急なところや蛇紋岩の滑りやすいところでもあり危険と云うこともあって現在は登専用になってます。

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↓↓ 高天原の手前の階段付近では高度感が素晴らしく。好きな場所のひとつです。

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↓↓ そして高天原のお花畑です。 眼下に見える尾瀬ヶ原と燧ヶ岳との組み合わせがとても綺麗でした。いつまでもここにいたい気分です。

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↓↓ 高天原の一角の写真ですが、この画面の中に10種類くらいの植物が見られます。凄いですね。皆さんは何種類見分けられますか? 

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↓↓ 左が、クルマユリ。 右が、オオバギボウシ。 とぢらも尾瀬ヶ原など標高の低いところでも見られます。

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↓↓ そしてこれ、左が、ウスユキソウ。 右が、ミネウスユキソウ。 今まで左のはミネウスユキソウが成長しきってばらけたものだと思いこんでましたが、あとで調べると別種だということが判りまして、ちょっとびっくりでした。 これで至仏山には3種のウスユキソウの仲間があることになります。 ちなみに分類上の母種はミヤマウスユキソウですが、至仏山にはないそうです。

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↓↓ 一番有名なのが、ホソバヒナウスユキソウですね。 花期は終わっているのですが、岩陰ではまだ綺麗なのが残ってました。

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↓↓ 左が、シブツアサツキ。 右が、ジョウシュウオニアザミ。 シブツアサツキは至仏山で発見されたものです。 まだ少し花期には早いので少ししか開いているものがありませんでしたが、例年お盆頃までには見頃になります。

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↓↓ 左が、ヨツバシオガマ。 右が、タカネシオガマ。 タカネシオガマの方が花期が早いので、あまり綺麗なのが無かったです。

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↓↓ ジョウシュウアズマギク。 こちらも花期は終わりなのですがまだ咲き残ってました。 

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↓↓ エゾウサギギク。 夏は黄色い花が少ない至仏山ですが、鮮やかなこの黄色はけっこう目立ちます。 ただ個体数はやや少ないです。

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↓↓ この日の至仏山山頂はかなり賑わってまして、到着直後は団体がいて座るところがないくらいでした。 静かな時期にもう一度登りたいです。ちなみに山頂からだと尾瀬ヶ原はよく見えないので撮影なら高天原あたりからがお勧めです。

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盛夏の尾瀬 【3】 ホタル乱舞

 土曜日の夕方からどんよりと曇ってしまい夕焼けは駄目でした。その雲は未明まで広がってしまい星空も駄目でちょっとガッカリしてしまいましたが、この雲が幸いとなりました。

 尾瀬では7月の中旬くらいからヘイケボタルが何カ所かで見られます。ヘイケボタルの光は弱いので月夜では明るすぎて目立ちませんが、この曇りのおかげで半月を隠してほぼ闇夜になってくれたのです。 この夜は風も弱くちょっと蒸し暑いので絶好のチャンスです。 7時半ころに見本園に見に行くと沢山のホタルが飛び交ってました。 次第に数を増やして木道沿いや沢沿いにどんどんと飛んで、まさにホタルの乱舞です。 見学客も多いのですが8時過ぎには人も減り、蛍の光を飽きることなく見てしまいました。久しぶりに沢山のホタルを見た夜です。 撮影もしましたが、やはり弱い光はなかなか思うように写らないのがもどかしいですがなんとか写ったものを掲載します。

↓↓ ちょっと前後しますが、日曜日の日の出の瞬間です。 日の出前は少し雲が焼けましたが長続きはしませんでした。

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↓↓ 焼けた雲が池塘に映り、ちょっと朝靄が漂って尾瀬らしい朝の光景でした。

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↓↓ 飛んでるヘイケボタルの光は弱いうえに点滅が早くISO1000くらいでもなかなか映りませんが草むらで動いているホタルはけっこう映りやすいです。

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↓↓ 飛んでるホタルもゆっくりと飛んでくれるとまあまあ映ることがあります。この写真のシーンでは奥の方から次から次へと飛んで来たのですがほとんど映ってませんでした。 これ以上露出すると昼間のようになるので露出時間の掛け方が難しいです。

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↓↓ 近い草むらでいっぱい光ってました。こういうときはメスがどこかにいてそこにどんどんとオスが集まってくるのです。光跡が途切れ途切れに映ってますが、かなりゆっくり点滅しながら飛んでいたのでしっかり映りました。

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  尾瀬沼ではヘイケボタルはいませんが、尾瀬ヶ原の、山の鼻、竜宮付近、見晴らし付近、赤田代で見ることが出来ます。特に山の鼻が一番数が多いと思います。 ちなみに尾瀬沼ではオバボタルという仲間がいます。成虫はほとんど光りませんが、幼虫は少し光ります。

 さて、明日からは至仏山編です。


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