高尾山界隈花散策 【2】 [高尾・陣馬・奥多摩]
例年ですとこの時期は高尾山も秋の気配がかなり濃くなるのですが、さすがに今年は暖かいようで、ススキの穂も出たばかりという感じのところが多かったです。城山付近のヒガンバナも少しだけ咲いているだけでした。 ザッと降った雨があがると日が差し、真夏のような太陽で雨がやむのは嬉しいですが、暑い日差しも困ります・・・
稜線付近はここ数年、杉林を伐採して照葉樹に戻す計画が進んでいます。ただ、一気に伐採しているので、それまでの環境に適応した植物が今度は全滅の驚異になっているのも事実で、これはこれで問題があるようです。 別の植物が優勢になるでしょうが、これまで見れていた花が減ってしまうのもちょっと問題ありかと思います。
↓↓ 稜線付近ではところどころでススキが繁殖していますが、昔より増えているようです。
↓↓ クズ。 ツル性の植物で、クズ粉を作るあの元になる植物です。 花はとても綺麗な色でフジのような芳香があります。
↓↓ ジャコウソウ。 ジャコウの香りがしますが、あまり嗅いだことはありません(^^;)
↓↓ ヤマホトトギス。 この時期は稜線付近でよく見かけます。
↓↓ シュウブンソウ。 名前の通り秋分の頃に咲く花ですが、地味なので目立ちません。
↓↓ イヌショウマ。 サラシナショウマは1茎の先に花を沢山つけますがイヌショウマは分岐して咲きます。 高尾山ではサラシナショウマより多いと思います。
↓↓ ツルニンジン。 尾瀬でもみかける釣り鐘型の面白い花です。写真はちょっと終わりかけの花のようです。 よく似たものにバアソブというのもあるそうですが、まだ見たことがないので見てみたいものです。
↓↓ ツルリンドウ。 こちらも尾瀬で見かけますが、尾瀬のものより葉が細いですし花色もかなり淡紫色で薄いです。地域差なのでしょうか?
↓↓ ツリガネニンジン。 高尾山の図鑑によるとむかしよりかなり少なくなってきているようです。確かに知ってる限りでは2カ所しか知りません。
↓↓ フジレイジンソウ。 垂直に立ち上がった茎の先の方にトリカブトの花を小さくしたような花を沢山咲かせます。 高尾山系でも生育しているところは極希です。花の色は淡い紫色から写真のように濃いめのものまで幅があるようです。