やっとご褒美 [スミレ]
3連休最終日。前2日はあまりぱっとしないスミレ行脚でしたが、3日目にやっと苦労が報われました。
今日も車窓からは富士山が綺麗に見えてます、しかも暖かい。奥多摩方面への電車は沢山の登山者で大賑わい。 そんな登山者の目的とは裏腹に私はとある場所でスミレ探し・・・ 何も無ければ山頂まで行こうと思ってましたが、ちょっと踏み入れた場所は、フモトスミレ、マキノスミレ、アケボノスミレの群生地でした。 アケボノはともかくフモトとマキノがあればミドリミツモリスミレの可能性アリ。さらなフイリも多いのでミツモリスミレの可能性もアリってことで探索開始。 しかし、とにかく広範囲にあるので全て見るのは物理的に不可能でしたが、それでも5時間くらい留まって探索・・・ 探索開始からずいぶん経って無いかな~ と半ば諦め掛けていたら、遠くに紅いかたまりが!? ぬぬぬ、あれはもしやと駆け寄ると、ありました!ミドリミツモリスミレです! しかも満開。マキノ寄りなのか紅が濃いですが白いのも少し混じってる感じでとても綺麗です。 もう夢中で撮影しました(^-^) 3連休最後でやっとご褒美をもらった感じです。
【機材: K-5IIs SIGMA 17-70㎜F2.8-4.5 MACRO】
↓↓ フイリフモトスミレ。 見つけたエリアでは圧倒的に普通のフモトスミレが多いのですが隔離的にフイリの群生があったり普通のと混じっていたりと面白いエリアです。
↓↓ 普通の緑葉のフモトスミレ。 このあたりは尖った葉が多いかな。
↓↓ 各弁に赤紫色の入った個体もあり、流石に大量に咲いてると変異が出るようです。
↓↓ マキノスミレ。こちらもフモトと混生しています。ただ花のついてるのは少ないのですが足の踏み場も無いくらい葉っぱがそこらじゅうありました。 これだけあれば雑種が出ないわけがないので、出来るだけ見落とさないように探しましたところ・・・
↓↓ ついに見つけました! ミドリミツモリスミレです!! マキノ寄りのようで色が濃いですね。あまりにも濃いので一瞬マキノかと思いましたが、側弁密生した毛があります。葉もマキノとフモトの中間的ですね。 こんなに色濃いのは初めてだと思いますが、とにかく撮りまくりでした(^-^;)
↓↓ いい具合に背景がキラキラになってくれました。濃い花色が引き立ちますね~! 綺麗すぎます!!
↓↓ 横顔もまたよろしい(^-^) 何枚撮っても飽きませんでした。でもほどほどにして更に探索。
↓↓ 開けたところは調べ尽くす感じでしたので、落ち葉に隠れているのもあるのでは?と念入りに見ているとありました! こちらは紅と白が半々くらいに混じったかんじでしょうか。普通はこんな感じのが多いです。
↓↓ さらに、この子たちも杉の落ち葉からひょこっと出てました。葉は何かの拍子でちぎれてしまったようですが、中から出てきているので光合成は大丈夫でしょう。 しかし、これでは歩いているだけでは見逃しますね。
↓↓ 最後にみつけたのは、白花マキノ? と思ったのですが、側弁にはしっかり毛が密集していますので、色白ですがこれもミドリミツモリのようです。 この白っぽいのは珍しいかもしれませんね。
結局ミドリミツモリは4株見つけましたが、この広範囲でこれだけっていうのはちょっと少ない気がします。あと、フイリのミツモリスミレもありませんでした。でも、ここはかなりの有望エリアですので来年以降も楽しみです。
落ち葉や林床に降り落ちた花粉が歩く度に舞い上がったようで、探索中は鼻水がとまりませんでした(T-T)が、綺麗なのを見つけることが出来て良かったです。
萌黄の奥多摩 [高尾・陣馬・奥多摩]
GW2日目。天気は上々の行楽日和です。尾瀬沼では40㎝くらい積雪したそうです。この時期にこの大雪は珍しく頑張って入山した方へ明日の朝は素晴らしいご褒美な光景になるでしょう~ いいな~ 尾瀬仲間数人が入ったようなので報告を待つとしましょう。
さて今日は奥多摩へ行ってきました。もちろんスミレです。 昨年みつけた交雑種の確認に出向いたわけですが、さすがにGWの日曜日、最寄りの駅は登山者であふれ、山に向かうバスは3台体勢で動いていました。 それでも、高尾のバスよりは空いてるかな?
山々は稜線まで萌黄色になりとても綺麗です、春には珍しくスッキリと晴れたので稜線からの富士山がよく見えていました。
【機材: K-5IIs SIGMA 17-70㎜F2.8-4.5 MACRO】
↓↓ 稜線からは富士山がくっきりと見えていました。
↓↓ 新緑の森を歩くのは気持ちよいです。心地よい風が吹き抜けてゆきました・・・
↓↓ カタクリがまだ点々と咲いていました。周りには結構咲いた跡があるので時期が早ければ群生が見れたでしょう。
↓↓ ミヤマエンレイソウがポツンと咲いていました。ちょっとピークは過ぎているようでした。
↓↓ サクラスミレ。 日当たりの良いところが好きなスミレですが、ゆえに遅霜などにあたりやすいようで葉が少し茶色くなってました。先日来の寒の戻りでこの場所もやや遅れ気味・・・いや今年に限っては例年並みに戻ったようです。
↓↓ アケボノスミレ。 今回はこのスミレがあちこちに咲いていました。
↓↓ アカネスミレ。とても色のいいアカネちゃんですね~
↓↓ ヒラツカスミレ。 ヒゴとエイザンの雑種です。 葉は5葉になってますし葉の幅も微妙な感じでヒラツカスミレの特徴です。香りもとても良かったです。 周辺には同じような葉が沢山ありました。ヒラツカスミレは雑種ですが念性があり種をよくつけるので増えて群落を作ることがあります。 近辺にヒゴは見当たりませんでしたが、少し離れるとあるのでたぶん雑種でしょう。
↓↓ さらにウロウロしていたら、ナカバノアケボノスミレを見つけました。ただし花は終わってます。 アケボノスミレとナガバノスミレサイシンとの交雑種です。 葉がアケボノより細長くなります。 地下茎で増えるのでちょっとした群生になりますが、ここも近くに同じ規模の群落が数カ所ありました。
↓↓ 昨年見つけたヒゴとサクラの交雑種「キクバサクラスミレ(暫定)」を確認しましたがすっかり衰弱していました。花もついてませんので、このまま消えてゆくのかもしれません。もう一度花が見たかったのですが・・・ 写真は昨年葉を咲かせていた個体で。かわいそうなくらい葉も小さくなってました。
さて、明日は・・・
上州のお山 [その他地域の山々]
GWが始まりました。尾瀬では寒気の影響で真冬のような降雪になっていてライブカメラを見るとびっくりです! 天気が悪い予報だったのと給料日前というこで尾瀬は自重して、ちょっと見たいスミレもあったので久しぶりに上州の山にスミレ探索に行ってきました。単独です。
麓ではそうでもなかったのですが、稜線近くになると強風が吹き荒れてちょっと探索に集中できないくらいでした。しかも寒い! それでも我慢してウロウロしてきました。中腹までは萌黄色、標高が上がると若芽が出たばかりで、そのなかにアカヤシオが点々と咲いて花を添えているようでした。 この付近では単葉のエイザンスミレが多く生育していて、見慣れてないとびっくりします。しかもいろんなタイプがあるので面白いです。目的のスミレは見つかりましたが(たぶん)、花は無かったのでまたしても消化不良という感じは否めません(^-^;)
【機材: K-5IIs SIGMA 17-70㎜F2.8-4.5 MACRO】
↓↓ アカヤシオ咲く春山。 風が強くてなかなか思うように撮れません。アカヤシオも近くで狙うのですが台風並みの風で揺れてどうしようもないので諦めました(^-^;)
↓↓ ヒトツバエゾスミレ。いわゆるエイザンスミレの単葉種です。群馬や栃木、長野などで隔離的に分布しています。今年は花期が早くてすでに終わっているのですが日当たりの悪い北斜面でなんとかまだ残ってました。 少し裂けてますが単葉です。実は普通の裂けてるエイザンスミレも見かけるので、このあたりの棲み分けがよくわかりません。
↓↓ こちらは3つに裂けてますがそれでも普通のエイザンとはまったく異なりますね。この感じの微妙な葉がとても多いです。花色も様々。
↓↓ 単葉で真っ白だとナルカミスミレの定義にあてはまりますが、この花の距は紫色が残ってました。ただ、普通のエイザンスミレの白花をシロバナエゾスミレと呼びますから、ナルカミスミレも特に名前を付ける必要性は無く、単にヒトツバエゾスミレの白花品種という括りでいいのではと思いますが、別けたがる先生もいるわけです(^-^;)
↓↓ 日当たりの良い崩落地にはアカネスミレの大株もありました。またマルバスミレも多いです。
↓↓ 稜線までくるとフイリフモトスミレも出てきます。このエリアではほとんどフイリです。
↓↓ この個体は花弁の裏がとても赤紫が濃かったです。
↓↓ そして、見つけたかったのがこれ、ヒゴスミレとフイリフモトスミレの交雑種「フイリタナオスミレ」です。 ただ、この周りではヒゴらしい葉はみかけたもののほとんどはヒトツバエゾスミレか、普通のエイザンでした。 葉は微妙に斑が入っているので、周辺に大量にあるフイリフモトスミレで間違いなさそうです。 これだけ葉が深裂していることを考えるとやはりどこかにヒゴがあるのだと思います。株は大小3個体。そのうちの1つが大きい株ですが今年咲いた形跡がないようでしたので来年に期待したいです。
雨上がりの決死隊? [高尾・陣馬・奥多摩]
土曜日から降り続いた雨は日曜日の朝まで続きましたが、午後から雨も上がり回復しそうとの予報。さてどうしたものかとちょっと考えましたが、奥多摩のマキノスミレと雑種が見たくて行ってしまいました(^-^;) 自宅付近はまだ霧雨でしたが奥多摩に入ると曇ってはいるものの雨は無し。でも、さすがに山の中はビショビショ・・・ お目当てのマキノスミレは雨に打たれてぐったり、フモトスミレも沢山咲いてますがこちらもぐったり、全体的にピークが過ぎているようで、ここも咲いたのが1~2週間早かったようです。昨年見つけておいたミドリミツモリスミレは消滅!? うーん、盗掘かな~? ほかに出てないかと探すものの見つからず・・・
せっかく来たのだからと数年前に見つけた別のミドリミツモリスミレのある尾根へ移動。こちらは以前よりこんもりとしていましたがここ数日の寒さのせいか花はまだ開いてませんでした。 またしても無念のうちに帰宅となりました・・・ どうも今年は雑種に見放されている感じです・・・
↓↓ フモトスミレ。 雨のせいでずいぶん倒れている株が多いのですが例年並みに咲いていました。ここのは斑の無いものばかりです。
↓↓ マキノスミレ。 奥多摩の尾根筋にはけっこう多いのですが小さいので見逃しやすいスミレです。マキノスミレはシハイスミレの変種と扱われていますが、その中間的なものも多く判別が厄介なこともあります。東京では丘陵地帯にシハイスミレ、標高のある尾根筋はマキノスミレと別れてはいますが、その境界がどのあたりなのかちょっと調べてみたい気がします。
↓↓ 立派な大株のフモトスミレがあると思って良く見ると一つの花の距が3つもあるのを発見しました。 たまにこういうのは出ますが不思議ですよね・・・。
↓↓ 変わっていると言えばこちら、細長い葉っぱが多くフモトスミレらしくないです。でも花は白いようでミドリミツモリでもないようです。が、うーん、脱色されているのならもしかしたらミドリミツモリの可能性もありますが、花が終わってるし、葉の長いフモトもたまにあるので何とも・・・ 来年咲いてるときに確認したいです。
↓↓ 別の尾根のミドリミツモリスミレです。フモトスミレとマキノスミレの雑種で比較的良く出現します。 まだ咲いてませんでしたが、マキノの赤紫の花とフモトの白い色が混じり合ったような花色になります。 この尾根はちょいと薄暗いのですが、マキノスミレが沢山あってビックリします。奥多摩仲間の間では「マキノ尾根」と呼ばれています。でも不思議なことにフモトスミレが見当たらない・・・?
↓↓ 奥多摩の渓流沿いはすっかり新緑の季節となりました。
富士山周辺 【野草】 [野草]
富士山周辺探索ではスミレ以外にもいろいろ花も咲いていたので撮影しました。 一番目立ったのは樹海の中に咲き誇るミツバツツジですが、いい場所は車窓でした。スミレ探索のポイントでは環境がちょっと違うようで僅かしか無かったです。 昨年はちょうどサクラが満開でしたが、今年はすっかり終わっていてスミレ以外も咲くのが早くなってます。 この感じだと尾瀬の花々も早そうですね・・・。
【共通機材: K-5IIs SIGMA 17-70㎜F2.8-4.5 MACRO】
↓↓ まずは、アケボノスミレ。 昨日掲載するのを忘れてました。 かたまって咲いていました。この界隈のはやはり色が濃いめですね。
↓↓ ミツバツツジ。 花の咲く頃は葉はまだ出ていないので枝に直接咲かせている感じですね。園芸種のようでなかなか豪華です。
↓↓ ヒゲネワチガイソウ。
↓↓ イカリソウ。 これだけ赤いと別の種類じゃ無いかと思うのですが・・・ 所謂イカリソウです。
↓↓ キランソウだと思いますが・・・葉も花も濃いめですね。
↓↓ シロバナエンレイソウ。
↓↓ キンキエンゴサク。 葉っぱは小さいのに花は大きいですね~ この種の同定のひとつの方法として花柄についてる抱葉の形があるそうで、写を見ると手のひら状のものがついてます。ここからキンキエンゴサクと同定しましたが正解かな?
富士山周辺 【スミレ】 [スミレ]
毎年恒例の富士山周辺スミレ探索に出かけてきました。 夕方から雨の予報でしたが昼過ぎから降り出してしまいまして傘を差しての探索になってしまいました。おめあてのスミレはすっかり花が終わっていてがっかりでした。それでも、いろいろなスミレが咲いていたのでくたびれ損にはなりませんでしたが、やはりちょっと消化不良です。
帰りにはみぞれが降るくらい気温が下がり寒かったです。それでも、今年は3月が異常に暖かかったので富士山周辺の高地でさえスミレはかなり早くなってます。例年なら見頃の時期なんですが・・・
【共通機材: K-5IIs SIGMA 17-70㎜F2.8-4.5 MACRO】
↓↓ キスミレ。 今年はちょっと少ない感じでしたが、黄色いスミレは可愛いですね~ 野焼きしている場所なので小さくなって撮影すると膝や肘が真っ黒になってしまいます。でも、そんなの関係ねぇ~!!
↓↓ イブキスミレ。 これも今年は早いです、ここの生育地はピーク過ぎでした。
↓↓ 民家近くに並んで咲いていたアリアケスミレ。
↓↓ フイリヒナスミレ。綺麗な斑に色の濃い花ですね。
↓↓ フイリヒナの近くに咲いていたエイザンも色が濃いタイプです。雑種が出来ると綺麗なフイリオクタマスミレが出来ることでしょう。小一時間探しましたがありませんでした。毎年見ないといけないので来年も確認したいです。
↓↓ トウカイスミレ。今年は花のついた株が多かったですが、それでも100あったら20くらいしか花をつけないという花付きの悪いスミレです。しかも超小さいです。10円玉と比べると一目瞭然ですね。
↓↓ オクタマスミレ。花終わり・・・ 富士山周辺で知ってる限り4カ所まわりましたがどこも終わってました。早すぎます! もう一カ所新たにみつけましたがこれも終わってました・・・。
↓↓ そしてこれ。どうもアカネスミレではないようです。アカネスミレは葉が斜め上方に立つかんじで、葉の縁もスッキリしていますがこれは縁がちょっとギザギザで水平。さらに花色が薄くちょっと変ですね。もしかしたらアカネスミレとマルバスミレの交雑種かもしれません。この場所はかなり急斜面の上の方にあったので登るのが危険でしたのでやめましたが無理してでもみるべきだったかもしれません・・・
白い尾瀬沼 【4】 ~動植物など~ [尾瀬]
尾瀬沼の写真もとりあえずラストです。 今回は生き物たちを中心に掲載します。
まだまだ雪深いですが、春も近くまできているということで結構いろいろ生き物たちを見ることが出来ました。特に尾瀬では初めて見た野鳥もいたり、こんなところにこの花が? というのもあったりといろいろ発見もあり面白かったです。 今年は雪解けがかなり早そうなので生き物たちの登場も早まりそうですね。そういえばもうイワツバメが数羽飛び交っていました。
【共通機材: K-5IIs SIGMA 17-70㎜F2.8-4.5 MACRO】
↓↓ まずは、動画です!! 三平峠から先の斜面を下りました、尾瀬沼に飛び出るところまでを動画撮影してみたのでご覧ください。
↓↓ 帰りの三平峠上空で飛んでいた白っぽい猛禽を発見! 帰ってから野鳥の知り合いに聞いたりしたところ何とクマタカの幼鳥ではないかということが分かりました。利根川上流域ではクマタカの生育は確認されていたので尾瀬にいても不思議ではないですが、びっくりです。 2羽旋回していたのですがたぶん昨年巣だった個体だと思われます。 【写真は等倍でトリミングしてます。】
↓↓ こちらは、尾瀬沼の檜の突き出し付近でトコトコ歩いていたヤマドリのメスです。ヤマドリは日本固有の鳥で地域によって多少変異があるそうです。オスは長い尾があります。 【等倍トリミング】
↓↓ 残雪期にはよくみかける虫ですが、調べたら「セッケイカワゲラ」というそうです(正確にはセッケイカワゲラの一種)。こいつは変わった生態でして、成虫は雪の中など低温の中(-10℃~+10℃)でしか生きられないそうです。尾瀬のような氷点下が続くようなところがベストコンディションで夏までには卵を産み死んでしまいます。卵からかえった幼虫は雪が降るまで冷たい水中で過ごし、ほかの虫が消える晩秋くらいから成虫に羽化して厳冬期を過ごすそうです。なんとも変わった生態ですね。詳しくはこちらへ、http://www.k3.dion.ne.jp/~gecko/zukan/photo/07/sekkeikawagera.htm
↓↓ 麓のほうで沢山飛んでいたクジャクチョウです。 タテハチョウの仲間は成虫のまま越冬するので暖かくなって出てきたのでしょう。ほかにはキベリタテハも見かけました。
↓↓ エゾアオイスミレ。 信州とかでみかけるエゾアオイとはちょっと違うところもあるのですが、越冬葉が無い、葉先が尖るなどの点からエゾアオイスミレと同定しましたが、まだちょっと謎な点があります・・・
↓↓ 大清水湿原はすっかり雪も消え早々とザゼンソウがポツポツ咲き出していました。
↓↓ キクザキイチゲ。 かなり戸倉に近いところで見つけました。
↓↓ 車道沿いに沢山見かけましたが、ダンコウバイかな?
↓↓ とある場所で見かけましたが、早春の花の一つ、フクジュソウです。 この付近のは真っ黄色ではなくややレモン色という感じで花もそれほど大きくなく清楚な感じでした。
↓↓ 実は、こんに大群落です! ずーと奥の方まで咲き誇っていました。100%天然もの、管理されてないのにこれだけの群生にはびっくりです。
動物繋がりですが、鹿被害が深刻化している尾瀬ですが、役所もやっと重い腰を上げたようで、地元と環境省、林野庁がタッグを組んで本格的な対策をするそうです。そのひとつが、大江湿原をぐるっと網で囲むというものだそうです。雪が完全に消えた6月くらいから工事が始まるそうです。網は簡易的な物でなく金属製のものだそうで、湿原の樹林の中を中心に設置予定です。戦場ヶ原などに設置しているような感じでしょうか?
その前段階として林野庁は、鹿の誘導作業を開始。鹿が山に入り込む前に餌をまいて大江湿原付近から遠ざけるというものだそうです。たしかに鹿が入ってからでは意味がないですから有効でしょう。
地元では捕獲用の檻も設置のようです。捕まえた鹿は食料としていわゆるジビエ料理として一般にも広めようという話です。とりあえず、湿原を囲むのは物理的に有効でしょうね。
白い尾瀬沼 【3】 [尾瀬]
素晴らしい星空のあとはゆっくりと夜が明けてゆきました。夕方と同じでまったく雲もなく焼ける気配はありません。まあ満天の星空を見たのですから高望みはしたくはないですが、少し雲が出て焼けてくれないかとカメラマンは自分勝手に思うわけです(^-^;)
ピーカンな朝でしたが、朝陽が白い燧ケ岳の山頂をうっすらと染め上げてくれました。それが川面に映りいい感じです。 星組のozebakaさんやhidamariさんがカメラを持って撮影していました。我々がくるまでなかなか晴れなくて朝も夕もあまりよくなかったそうです。
【機材: K-5IIs SIGMA 17-70㎜F2.8-4.5 MACRO】
↓↓ 朝陽を浴びて淡く色づいた燧ヶ岳、それが水面に映り込み綺麗でした。 少し雲が出て焼けてくれると良かったのですが・・・
↓↓ 元長蔵から少し移動していつもは入れない、カンバの丘前に広がる湿原から撮影してみました。
↓↓ さらにカンバの丘に登るとダケカンバの間から燧ヶ岳が見えてなんだかいい感じでした。
↓↓ 大江湿原も普段は入れませんが、残雪期は川の近くまで入ることが出来ます。この川は雪解けのころでもそれほど増水することもなくとうとうと静かに流れててゆきます。
↓↓ 三本カラマツはまだまだ冬枯れのままですが、青空にそびえるその様子は大好きです。寝っ転がって雪面ギリギリから撮影してみました。
↓↓ 望遠レンズも持参していたのですが、星空でも使うことがなく、せっかくなので燧ヶ岳山頂付近を狙ってみました。 GW中だと斜面にはスキーやボーダーのシュプールがあるのですが、まだ誰の立ち入りもしていない綺麗な雪面が広がっていました。
↓↓ 下山時、三平峠に登る途中から見える尾瀬沼は真っ白で三本カラマツが浮かび上がって見えていました。 次来るときは緑が増えた初夏のころかな? それまでさようなら~
白い尾瀬沼 【2】 ~星空~ [尾瀬]
尾瀬沼の3回目は、星空です。 尾瀬の夜空はとても綺麗ですが、尾瀬ヶ原と尾瀬沼では標高の違いもあり尾瀬沼の方が星が綺麗です。そんな尾瀬沼の夜空でも今回はトップクラスの透明度でした。地平線付近まで星が見えていて沈みゆくオリオン座がとても印象深かったです。
1回目は夜半、2回目は未明の3時ころから撮影しました。未明には夏の星空になり素晴らしい天の川が天空に横たわって圧巻でした。魚眼レンズで撮りたかったです。
そして、ずいぶん見てなかったパンスターズ彗星も撮影することが出来ました。当初の明るさは無いですが扇状になった尾が印象深いです。今回は先日ブログで紹介したナノトラッカーを持ち込んでガイド撮影もテストしてみました。 雪の上の設置で風もありちょっとブレが出ましたが、なかなかいい感じです。これから雪が消えてからの撮影が楽しみです。
【機材: K-5IIs SIGMA 17-70㎜F2.8-4.5 MACRO ISO800~1600】
↓↓ 夜半まではまだ細い三日月がありましたが星空にはほとんど影響はなく美しい星空でした。 【固定撮影 17mm域 F3.5 iso1600 30s】
↓↓ 沈みゆくオリオン座。 【固定撮影 17mm域 F3.5 iso1600 30s】
↓↓ 燧ヶ岳山頂に輝くペルセウス座。 【固定撮影 37㎜域 F4.0 iso1600 30s】
↓↓ ナノトラッカーで傾いたオリオン座をガイド撮影してみました。 その写真から三つ星と大星雲あたりのトリミングです。簡易的な極軸あわせでしたがそれなりに点像には映ってるようです。なによりオリオン大星雲M42がしっかり映ったのがとても嬉しいです。数枚撮影してコンポジットすればもっと鮮明になるでしょう。 【カイド撮影 48㎜域 F4.0 ISO800 90秒】
↓↓ 未明に起きると南東の空には天の川がくっきりと輝いて素晴らしかったです。こんなにはっきりとした天の川を見たのは何年ぶりでしょう~! 建物は尾瀬沼ヒュッテ。 【固定撮影 17㎜域 F3.5 ISO1600 30s】
↓↓ そしてそして今回狙っていたのがパンスターズ彗星です。肉眼ではあまりよく分かりませんでしたが撮影するとしっかりと扇状になった尾が映っていて感激でした。予想よりも高い位置でしてあと1時間早ければもう少し低空で三本カラマツとの共演も出来たかもしれません・・・。 いちおうガイド撮影なので地上の風景は少し流れてます。 撮影中は気づきませんでしたが流星が1つ映ってました。 【カイド撮影 34㎜域 F3.5 ISO1100 65s】
↓↓ こちらもガイド撮影したものから、カシオペア座とパンスターズ彗星、M31が入るようにトリミングしてみました。 【ガイド撮影 17㎜域 F2.8 ISO1100 30s】
↓↓ 明け方の撮影はあっというまに過ぎ気づけば空が白み始めていました。もっと撮影していたかったです。 けっこう明るくなった夜空にも夏の星たちが輝いていました。 【固定撮影 17㎜域 F4.0 ISO800 30s】
カイド撮影はおおむね良好でしたが、今回はズームレンズを使ったのですが焦点距離が変わるたびにホワイトバランスが微妙に変わってしまうのが面倒でした。やはり単焦点がよいようです。
白い尾瀬沼 【1】 [尾瀬]
残雪の尾瀬沼の本編です。 戸倉から歩き三平峠を越えて尾瀬沼へ。 この行程は初めてでちょっと未知数な感じでしたが、初日は勢いもあったので一ノ瀬くらいまではなんとか大丈夫でした。そこからは流石に一気に標高を詰めるルートでしかも雪道、重い荷物も加わり我慢どころでした。尾根に出ると雪質も変わりけっこうフカフカで嬉しくなりましたが、湿り気があるのでスノーシューに付着して重かったです。
そして、峠を越えて尾瀬沼と白い燧ヶ岳が見えるととても嬉しかったです。前々日くらいから降り続いた雪が黄砂などで汚れた雪面を真っ白にお色直しでピカピカで神々しいばかりです。 こういう光景をみたくてやってきたので長いルートを歩いた労も一気に吹き飛んでしまいます。あ~来て良かったという感じですね(^-^)
【共通機材: K-5IIs SIGMA 17-70㎜F2.8-4.5 MACRO ※一部コンデジ作品です。】
↓↓ 三平峠から谷沿いに下ると白い燧ヶ岳と尾瀬沼が見えて大感激でした。 【コンデジ】
↓↓ 真っ白いピカピカの尾瀬沼が美しい~~!!
↓↓ 燧ヶ岳をクローズアップ! 新雪なので真冬の雰囲気ですね。
↓↓ 檜の突き出しを越えて長蔵小屋方向。 誰かが歩いた跡に併走するように小動物の足跡がありました。さらにそれに併走する我々の足跡もしっかりつきました(^-^;) 【コンデジ】
↓↓ 元長蔵のビューポイントかせのいつもの風景。GWにくると踏み跡やスプーンカット、そして汚れできれいではないですがとても綺麗です。でも昨年より雪が少なく、昨日掲載したように大江川はすっかり開いていました。
↓↓ 久しぶりの三本カラマツ。大江川の沼への注ぎ口付近は大きくあいています。
↓↓ そして、夕方。雲一つ無いピーカンでしたが低空の薄雲がオレンジ色に染まり雪も染まりました。綺麗ですね~
↓↓ 桟橋の周りも溶けて開いてます。そこに薄氷の波のような模様が面白い光景を作り出していました。
↓↓ 太陽が沈むと景鶴山の方向が黄昏色に染まります。
↓↓ いつまでも残る黄昏色から夜のとばりがゆっくりと覆ってゆきます。ぼーと見ていたくなる光景ですね。見上げれば細い月が輝いていました。
このあと、暗くなると素晴らしい星空が朝まで続きました。尾瀬でもなかなかない透明度で地平付近まで星が輝いていて素晴らしかったです。その写真はまたのちほどアップします。