上州のお山 [その他地域の山々]
GWが始まりました。尾瀬では寒気の影響で真冬のような降雪になっていてライブカメラを見るとびっくりです! 天気が悪い予報だったのと給料日前というこで尾瀬は自重して、ちょっと見たいスミレもあったので久しぶりに上州の山にスミレ探索に行ってきました。単独です。
麓ではそうでもなかったのですが、稜線近くになると強風が吹き荒れてちょっと探索に集中できないくらいでした。しかも寒い! それでも我慢してウロウロしてきました。中腹までは萌黄色、標高が上がると若芽が出たばかりで、そのなかにアカヤシオが点々と咲いて花を添えているようでした。 この付近では単葉のエイザンスミレが多く生育していて、見慣れてないとびっくりします。しかもいろんなタイプがあるので面白いです。目的のスミレは見つかりましたが(たぶん)、花は無かったのでまたしても消化不良という感じは否めません(^-^;)
【機材: K-5IIs SIGMA 17-70㎜F2.8-4.5 MACRO】
↓↓ アカヤシオ咲く春山。 風が強くてなかなか思うように撮れません。アカヤシオも近くで狙うのですが台風並みの風で揺れてどうしようもないので諦めました(^-^;)
↓↓ ヒトツバエゾスミレ。いわゆるエイザンスミレの単葉種です。群馬や栃木、長野などで隔離的に分布しています。今年は花期が早くてすでに終わっているのですが日当たりの悪い北斜面でなんとかまだ残ってました。 少し裂けてますが単葉です。実は普通の裂けてるエイザンスミレも見かけるので、このあたりの棲み分けがよくわかりません。
↓↓ こちらは3つに裂けてますがそれでも普通のエイザンとはまったく異なりますね。この感じの微妙な葉がとても多いです。花色も様々。
↓↓ 単葉で真っ白だとナルカミスミレの定義にあてはまりますが、この花の距は紫色が残ってました。ただ、普通のエイザンスミレの白花をシロバナエゾスミレと呼びますから、ナルカミスミレも特に名前を付ける必要性は無く、単にヒトツバエゾスミレの白花品種という括りでいいのではと思いますが、別けたがる先生もいるわけです(^-^;)
↓↓ 日当たりの良い崩落地にはアカネスミレの大株もありました。またマルバスミレも多いです。
↓↓ 稜線までくるとフイリフモトスミレも出てきます。このエリアではほとんどフイリです。
↓↓ この個体は花弁の裏がとても赤紫が濃かったです。
↓↓ そして、見つけたかったのがこれ、ヒゴスミレとフイリフモトスミレの交雑種「フイリタナオスミレ」です。 ただ、この周りではヒゴらしい葉はみかけたもののほとんどはヒトツバエゾスミレか、普通のエイザンでした。 葉は微妙に斑が入っているので、周辺に大量にあるフイリフモトスミレで間違いなさそうです。 これだけ葉が深裂していることを考えるとやはりどこかにヒゴがあるのだと思います。株は大小3個体。そのうちの1つが大きい株ですが今年咲いた形跡がないようでしたので来年に期待したいです。