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信州スミレ行脚 【3】 [八ヶ岳・霧ヶ峰・諏訪周辺]

 信州のスミレ行脚で見た野草も少し紹介です。といってもスミレばかり探していたのでいろいろ野草は見たのですが、気がつけばほとんど撮ってませんでした(^-^;) その少しの中から少し掲載です。 また未掲載のフイリシハイマキノも追加しました。

【機材: K-5IIs  SIGMA 17-70㎜F2.8-4.5 MACRO】

↓↓ カタクリ。 山頂付近にかなりの数で群生していました。

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↓↓ ヒメイチゲ。 尾瀬でも早春の花として人気ですね。

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↓↓ 【左写真】 レンプクソウ。  【右の写真】 イワウチワ。初日の山では尾根沿いに点々と葉がありましたが咲いていたのはこれ1つだけでした。

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↓↓ どちらもフイリシハイマキノです。 この種は「不完全稔性」があるとされ、希に種をつけてタネで増える可能性があるとのことで、これだけあちこちに出現するのは可能性は高そうですね。念性があるのかどうか確認してみたいですが産地が遠いのでなかなか行けません・・・ 

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↓↓ 色の濃いマキノスミレと奥にフイリシハイスミレ。そのまわりにはワラワラと・・・

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 野草ではないのですが、下山時タクシーに乗りましたら運転手さんがおもむろに梨畑で車を停車、みるとミツバチが大量に飛び交ってました。その様子を見ていた養蜂の方と話しています。どうやらこの時期に行う「分蜂(ぶんぽう)」という作業だそうです。春になると蜂の巣箱に違う女王蜂が発生することがあり、その場合は分峰がおこります。 その女王蜂に従っていた働き蜂たちのうちの半分くらいが巣から出て近くの木などに集まり蜂玉を作ります。それが終わると最後に元々巣箱にいた女王蜂が出て合流します。

 下の写真の木の中央に蜂たちが集まってきています。女王蜂がはいったかどうかはこのときは不明でした。 女王蜂が合流して塊が安定したら近くに新しい巣箱を近くにおいてやるとそこに移動するという話でした。 分蜂は必ず親が出て行くことになるそうです。また、出るときに各蜂は蜜をたっぷりお腹に溜め込んで出ます。のれんわけみたいな感じですね。この蜜は自分たちの餌にもなりますし新しい巣作りの材料にもなります。お腹いっぱいになっているので針がうまく使えず刺さなくなるそうで慣れた人は手ですくって巣箱に入れることもあるそうです。 この分蜂は早ければ半日から一晩で終わるので滅多に見ることが出来ないのでとてもタイミングが良かったのと、タクシーの運ちゃんが蜂取りの趣味を持っていたので停まってくれたので、とてもラッキーな巡り合わせでした。 ちなみに蜂取りとは自然の蜂の巣を見つけて食料にしたりすることだそうです。

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↓↓ お腹いっぱいに蜜を吸って状態で飛び回る蜂たち。いったい何百匹いや何千匹いるのでしょうね~?

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この分蜂の性質を使って養蜂家は巣箱を増やしてゆきます。 また自然でもこの分蜂は起こるのでタイミングがよければ見ることが出来ます。

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信州スミレ行脚 【2】 [スミレ]

 初日の塩尻の山から移動して諏訪湖湖畔の宿で1泊、温泉などを楽しんだ翌日は近くの山にスミレ散策です。この山は昨年も訪れた山で、ゲンジスミレとアカネスミレの多い場所です。 両者の雑種のカクマスミレがないかと目論んでの散策でしたが、4月中旬からの寒気の影響はここでも出ているようで昨年よりちょっとゲンジが少ない感じでした。まあ1週間早い訪れなのでこれが例年なのかもしれませんが・・・ あと、間引きなのか伐採なのかわかりませんが木が大幅に減っていまして、これが幸いしてアカネは以前より増えてました。どちらも比較的向陽を好むスミレなのでさらに増えるかもしれません。 

 結果的には怪しいものをみつけたものの同定には至ってません・・・

【機材: K-5IIs SIGMA 17-70㎜F2.8-4.5 MACRO】

↓↓ 2日目に訪れたのは昨年も来た諏訪湖を望む展望地の山です。周りは95%カラマツ林です。 ゲンジ山と名付けました(^-^;)

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↓↓ 今年は昨年より少ない感じでしたがあちこちで咲いていました。こういうふうにわかりやすい場所以外にも丈の短い草地の中にもあったりして踏んでしまいそうになります。そのくらい多いです。

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↓↓ 枯れ枝の山の中から伸びると間延びするようですね。

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↓↓ アカネスミレ。今年はこれが更に多い感じでした。 しかも花色には変異が多く面白いです。 見た限りではオカスミレはまったくありませんでした。高尾あたりでは混生していたりするのですが・・・。

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↓↓ ウスアカネスミレとしても良さそうな薄い色の個体も数知れずです。

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↓↓ アカネより色濃く、葉脈の感じがゲンジに似ている、葉裏も淡い紫。 よく意見を聞かせて頂く方のサイトに載っていたカクマスミレのアカネ型に似ているな~と思った個体です。 葉の色合いもこのあたりにあるゲンジスミレに似てますね。風が強くて何枚も撮ったのにブレブレばかりなのが悔やまれます。 アカネにも葉裏が淡い紫色を帯びる物もあるのでなんとも言えません。

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↓↓ 高尾山でもヒナスミレの当たり年でしたが、ここでもヒナスミレ大爆発してました! ただここのは薄い色の物が多く、花弁がちょっと波打っている個体ばかりです。 写真は群生の一部ですが、周辺に広がっていました。

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↓↓ こちらはかなり白色に近いヒナスミレです。 拡大すると極わずかに紅が乗ってますので白花とは呼べないかもしれません。

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↓↓ クロバナアケボノスミレ。 普通のものよりとても色濃く黒っぽい赤紫色です。

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  この山では他に、エイザンスミレ、フモトスミレ、タチツボスミレ、アオイスミレ、エゾアオイスミレ、マルバスミレも咲いてました。昨年みかけたヒゴスミレは確認出来ず・・・まだ出てないのか? 鹿に掘られてしまったか? エイザンスミレの群生はアカネとゲンジの生育地に隣接しているので伐採によって生育地が広がり接するようになると交雑の可能性も高まりそうでこれからが楽しみです。


信州スミレ行脚 【1】 [スミレ]

 速報でもお知らせしましたが、日曜、月曜と信州にスミレ散策に行ってきました。細かい場所は伏せますが、諏訪湖周辺と塩尻近くの山です。日曜日は塩尻の山に入りました。スミレ仲間さんらの情報で是非とも行ってみたいと思っていた山でした。ここにはフイリシハイスミレが多くあるということ、更にマキノスミレもあり、その雑種だと思われる個体群も多く一度自分の目で見なくては! と思ってましたが、いやいや、やはり悩ましい個体が多くて困りました。 でも、フイリのシハイは関東での産地はとても少ないので見ることが出来て感激でした。

 登山口近くではフイリシハイはピークを過ぎてましたが、中腹あたりはまだまだつぼみ、山頂近くの日だまりでは見頃でした。とくにこの山頂近くのがとても悩ましいです。 シハイやマキノの他にはアオイスミレ、ニョイスミレ、タチツボスミレ、アケボノスミレ、ヒナスミレ、ヒカゲスミレ、タカオスミレ、イブキスミレなどが咲いていました。またエゾノタチツボスミレも伸びてきていました。なかなか魅力的な山です。

【機材: K-5IIs SIGMA 17-70㎜F2.8-4.5 MACRO 】

↓↓ 長野県でも屈指のこの山は展望の山で360℃の展望が素晴らしいですが、この日は春霞であまりよく見えてませんが北アルプス、南アルプス、八ヶ岳、御嶽山などなどが見ることが出来ました。

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↓↓ フイリシハイスミレ。 花弁が細いタイプも多いですがこの斑がとても綺麗ですね。 典型的なフイリシハイスミレは麓に多かったです。 麓の方は早々と咲き終わり今咲いてるのは遅咲きなのでちょっといびつになってる可能性もありますね。

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↓↓ 山頂直下でもフイリシハイスミレが見られます。 こちらは花弁は標準的です。

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↓↓ 白にとても近い個体もありました。準白花品と言うそうです。

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↓↓ マキノスミレ。この個体はとても色が濃くこのようなものを何カ所かで見つけました。葉は典型的に細く垂直立ちしています。

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↓↓ こちらもマキノスミレです。

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↓↓ 白いフイリシハイとマキノスミレがあるところに咲いていた個体。おそらく雑種のフイリシハイマキノと思われます。

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↓↓ こちらも同じエリアで見つけた固定です。 白と紅が混じったフイリシハイマキノでしょう。

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↓↓ こちらも同じ所にあった個体ですが、マキノぽい気もしますが少し斑が入った葉にも見えます。フイリマキノという品種も存在しているのでもしかしたらそれかも? そうなるとフイリマキノとフイリシハイの雑種ということにもなるので、もう悩んでしまいます。

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 ほかにもたくさん撮ったのですが、とにかく悩ましい個体ばかりで、これぞという確信が持てないのでフイリシハイ関係は掲載は少な目になっております(^^;)  ひとつだけ気づいたのは関東付近で見られる淡紅紫色のシハイスミレはほとんど無くもっと淡い色や白に近い系統が多いようです。

↓↓ ヒカゲスミレ。 葉表が茶色のタカオスミレもありました。

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↓↓ もう終わっているかと思っていたイブキスミレがまだ少しですが咲いていて嬉しかったです。 しかも狭いエリアに大群生していてピークの時は凄いだろうな~と想像できました。貴重な大群生地でしょう。

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とにかく悩ましい個体が多く、多くのスミレファンを唸らせるには十二分な魅力のある山です。 

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信州スミレ行脚NOW [スミレ]

image.jpeg日月で信州、諏訪湖周辺にすみれ散策に来ています。初めてフイリシハイスミレを見て感激でした。麓の方はピークは過ぎてましたが、遅咲きのが点々と咲いてました。やっぱり斑が入ると綺麗ですね。
詳しくは帰宅後にアップします。
iPhone写真だと色再現が悪いですが一枚添付します

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ちょこっと探索 [野草]

 GW後半スタートですね。今年はGWの尾瀬入りはパスすることにしまして、信州方面へスミレ遠征に変更しました。GWの尾瀬は毎年入ってるし先月尾瀬沼に行きましたのでたまにはいいでしょう(^-^)

 さて、今日は、遠征前なので近場で散策です。前々から探してみようと思っていたカヤラン探索にマイフィールドへ出かけてきました。セッコクは有名ですがカヤランはあまり知られてません。ケーブルカーのところにあるのは植栽だという話ですのでやはり野生のものが見たいということで探索ですが、滅多に見られない希少なランなのでそんなに簡単には見つかりませんでしたが、とある場所で1つ見つけてからは次から次へと見つかり10カ所くらいが確認しました。いづれも凄い高いところにあるので双眼鏡と高倍率ズームデジの1000㎜がとても役立ちました。

↓↓ 沢沿いに垂れ下がったフジが綺麗です。 【Nikon P510】

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↓↓ こちらは絡んだ木が全部フジ棚のようになって見事でした。野生のものとはいえこれだけ咲いてるととても綺麗です。造られた藤棚もいいのですが、自然の物も良いですね。なにより混雑0です。 【K-5IIs SIGMA 17-70㎜F2.8-4.5 MACRO】

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↓↓ ラショウモンカズラ。 やや花の過渡期のようで林床に咲く花はとても少ないです。青紫の花はよく目立ちます。 【K-5IIs SIGMA 17-70㎜F2.8-4.5 MACRO】

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↓↓ ジュウニヒトエ。下の個体はちょっと紫色が濃いですね、しかも葉が少し違うような?? 【K-5IIs SIGMA 17-70㎜F2.8-4.5 MACRO】

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↓↓ これが「カヤラン」です。木に着くいわゆる着生ランです。1000㎜くらいで写してますが結構小さいです。 花期は短く1週間程度で終わってしまうとか!? 【Nikon P510】

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↓↓ 拡大してみます。 これで2000㎜程度です。 黄色い花が可愛いですね。 この木の個体はそれなりに知られているようです。ちなみに2000㎜はデジタルズームでそれなりに画質が荒れますが、リサイズして使う分には問題無しです。【Nikon P510】

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↓↓ さらに探すと、別の木ですが辛うじてくっついているように咲いてました。 花が無いと探すのは困難でしょう。 【Nikon P510】

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↓↓ こちらは杉の木の枝にぶら下がってます。強風が吹くと落ちそうな不安定さですね。 【Nikon P510】

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↓↓ 更に別の杉です。 今回見つけた中ではここのが一番大きい群生だと思います。写真に写ってる以外の周辺の枝にも点々と咲いてました。 かなり高いところでこれで2000㎜です。 【Nikon P510】

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上ばかり見て探していたので首が痛くなりましたが、予想以上に生育していることがわかりました。しかし、野生のランは盗掘が絶えないので撮影にも神経を使います・・・。

着生ランは花粉のような種子を飛ばすので、民家の庭木にも発生したりします。


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