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尾瀬ヶ原と至仏山 【4】 [尾瀬]

 日本百名山のひとつ、至仏山は、花の百名山にも選ばれる花の名山です。蛇紋岩という植物にとっては厳しい環境にもかかわらずとても多くの植物が育ち春から初秋にかけていろいろな花を見ることが出来ます。特に、7月~8月は花の季節で、花好きには地獄のようなルートになります。だって、なかなか先に進めなくなりますもの(^-^;) ゆっくり撮りたいという欲望を振り払うのが大変です・・・。

 そんな至仏山、ドラマチックな朝焼けのあとはお花散策です、第2ベンチからはもうお花の連続で、急な階段もあまり苦にならなくなるから不思議ですよね。振り向けば高度感抜群の展望ですし、疲れなど吹っ飛んでしまいます。 蛇紋岩固有種も多くて、特にオゼソウは時期が時期でどうかな~?と思ってましたが、雪解けの遅いところで新鮮な群生が見れたので良かったです。

 では、怒濤の至仏山の花図鑑をご覧ください。あまりりにも多いのでやはり2回にわけます。

【機材: K-5IIs SIGMA 17-70㎜F2.8-4.5 MACRO / W60】

↓↓ この高度感が大好きです! 午前中は逆光になるのでお昼頃から午後の方が尾瀬ヶ原がスッキリ見えます。【W60】

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↓↓ 至仏山、谷川岳、天塩山にだけ生育する蛇紋岩残存植物です。見た目は綺麗とかでもないのですが、尾瀬と名前が付くととても親しみやすい植物ですね。 この場所は最近まで雪があったので8月でも新鮮な群生が見られました。

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↓↓ 【左】 シブツアサツキ。 至仏山で発見され、他には谷川岳にしかありません。 【右】 ジョウシュウオニアザミ。大きな頭花とイガイガのいかにも痛そうな葉っぱが印象的です。

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↓↓ 【左】 ホソバコゴメグサ。結構群生することがあって、かわいい花です。  【右】 ミヤマウイキョウ。 コマクサのような細く分かれた葉っぱが特徴です。

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↓↓ イブキジャコウソウ。 写真のようにカーペット状に枝分かれして広がります。 香りがしますが、そんなに強くはないようです。

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↓↓ 【左】 ヨツバシオガマ。 魚の骨のような歯を茎に4枚輪生していることから四葉となったそうですが5枚6枚のことも多いです。  【右】 エゾシオガマ。 赤い系統の多いシオガマですが、エゾシオガマは極く淡い黄色をしています。

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↓↓ タカネシオガマ。 群生をしていることもしばしばで、ヨツバシオガマより背が低いです。

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↓↓ 【左】 ヒメシャジン。  【右】 ハクサンシャジン。 ハクサンシャジンは花が輪生につきますが、ヒメシャジンは背丈も低く茎に交互につきます。 また、花のガクにも違いがあり、ヒメシャジンは明瞭な鋸歯があります。

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↓↓ 【左】 タカネニガナ。 湿原などで見られるハナニガナの高山型で全体的に背も低く、葉も根元に集まる感じです。 【右】 エゾウサギギク。 比較的大きな花が点々と咲きますが、遠めにも目立ちます。この花がチョウジギクと近縁種だそうですからびっくりですね。

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↓↓ 【左】 ダイモンジソウ。 【右】 ウラベニダイモンジソウ。 ウラベニダイモンジソウは葉の裏が赤くなる品種で至仏山や笠ヶ岳で見られます。花は同じです。

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↓↓ 尾瀬ヶ原や大江湿原などでコバイケイソウが数年に一度の大豊作でしたが、至仏山でも沢山咲いていました。この傾向はアルプスなど他の山域でも同じだということも不思議ですね。 写真の場所は、オヤマ沢湿原の先の展望ベンチ付近です。ここでこれだけ咲くのを見たのは初めてで、びっくりしました。

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