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21日のアイソン彗星とラブジョイ彗星 [天体]

 11/29の近日点通過にに向けてどんどん高度が下がり撮影しづらくなるアイソン彗星ですが、21日の未明に再チャレンジしてみました。 前夜からの透明度がすこぶるよくて5度くらいの高度しかなかった状態でもキラリと光る核が双眼鏡で確認出来ました。数日前より確実に増光しているようです。また撮影するとうっすらと尾も写ってくれました。尾はバーストしたと言われている16日の頃に比べると幾分末広がりになった気がします。

 またこの朝はラブジョイ彗星も撮影出来ました。こちらは12月22日の近日点通過で徐々に下がってきていますが明るさも増して双眼鏡なら楽々見つけられます。

 今回は、しばらく使ってなかったポータブル赤道儀の「ナノトラッカー」を使ってガイドしました。広角では試してませんが200~300㎜のレンズで1分程度ならそこそこガイドしてくれるようです。広角レンズなら5分は大丈夫じゃないかと思います。

【機材: K-5IIs DA50-200mmF4-5.6 / ナノトラッカーで自動ガイド】

※各写真はクリックすると大きくなります。

↓↓ 尾を引くアイソン彗星。 スーと直線的な尾だったのがやや末広がりになって来たようです。目測で4.5等星くらいじゃないかと思います。 【11/21 am5:16 300㎜域 iso800 f5.6 8秒】

IMGP1577s.jpg

↓↓ 薄明の中に光るアイソン彗星とスピカ(右上)かとおもったら別の星のようです(^-^;)。 【11/21 am5:23 300㎜域 iso800 f5.6 8秒 ノートリミング】

IMGP1645aa.jpg

↓↓ うっすらと尾を引くラブジョイ彗星。 ナノトラッカーの自動ガイドの精度に気をよくして低感度で長めに露出してみました。 【11/21 am4:22 300㎜域 iso560 f5.6 30秒】

IMGP1577s.jpg

 

 時間は前後しますが、前夜にナノトラッカーでテスト撮影をしました。 iPhoneアプリの方位計と傾斜計だけでどのくらい極軸合わせの精度が出るかのテストでしたが、予想以上の好結果でした。 先にも書きましたが300㎜の望遠で1分はそれなりにガイドしてくれますので感度次第で撮影対象の幅が広がりますのでちょっとワクワクします。 下の写真はテスト撮影で写した有名なオリオン大星雲とアンドロメダ銀河です。 スタック処理すればもっときれいに出るでしょうが今回はそのままトリミングして掲載です。

↓↓ オリオン座にあるM42(オリオン大星雲)です。 赤い散光星雲として有名で双眼鏡でもその存在は判るほどです、この夜は月が直ぐ近くにありましたがこれだけ写るのですからビックリでした。 【11/20 pm23:17 300㎜域 iso400 f5.6 30秒】

IMGP1528sa.jpg

↓↓ こちらも有名な、アンドロメダ座にあるM31(アンドロメダ銀河)です。 左に見える小さいぼんやりしたものも銀河でM110です。もっと大口径の望遠鏡などで撮影すれば渦巻きの様子も見えてきます。 【11/20 pm23:42 300㎜域 iso560 f5.6 30秒】

IMGP1550s.jpg

 

 

 


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