花の尾瀬～名残花

　10/3。尾瀬では初雪が降りました。至仏山や景鶴山、アヤメ平、燧ヶ岳など標高のある山は軒並み初冠雪です。特に尾瀬沼では屋根や湿原にもうっすらと積雪する本格的な降雪で、ちょっとびっくりです。最近では珍しい１０月初旬の積雪ですね。でも日が差すとすぐに融けるのはこの時期の雪の特徴です。でも確実に冬に近づいていると実感です。 

　今回はホソバノツルリンドウという希少種を見たかったのですが、刈り払いや木道工事の影響なのか今年は咲いてませんでした。いやツル自体が見あたりませんで、ちょっと心配です。昨年の種はこぼれていると思うので来年には復活してくれることを信じたいです。

　この時期はもう花は終わりなのですが、目を凝らして見ていると咲き残りや狂い咲きの花をいくつか見つけることが出来ます。狂い咲きの花はほとんどの場合まともに咲かずどこかイビツになったりします。　それでも紅葉だけの景色の中に咲いてる花をみつけると嬉しくなりますね。　尾瀬の花のシーズンは本当に最後という感じがして淋しい尾瀬ヶ原でした。

↓↓　【狂い咲き】オオタチツボスミレ。　タチツボスミレと違い距が白いのが特徴です。また葉も一回りくらい大きいです。今回は３輪ほど見つけました。

↓↓　【狂い咲き】サンリンソウ。　ちょっと花びらが細いですね。それでもサンリンソウの同定のポイントである葉柄があるのですぐに判ります。ちなみに良く似たニリンソウは葉柄がありません。

↓↓　【狂い咲き】リュウキンカ。　なんだかボロボロでやっと咲いたって感じです(^^;)　

↓↓　ウメバチソウ。ここからは狂い咲きではないですが、ウメバチソウもそろそろ終わりで咲いていても色つやが悪いです。

↓↓　エゾリンドウ。　今年はけっこう沢山咲いてましたのでまだあちこちで咲き残りがありました。この花によく来ていた蜂たちはどこかに移動してしまったようです。

↓↓　ちょっと迷うのですが、たぶんオクトリカブトです。決め手はやはり斜めに伸びるという点ですね。オゼトリカブトは直立し上方に花を咲かせます。　おばちゃんが花には毒がないから触っても大丈夫と話していたのを地獄耳で聞きましたが、実際は微量ながら花や葉、茎にも毒があります、一番強いのはやはり根茎です。　ということでむやみに触らない方が良いですね。

↓↓　林縁に多いサラシナショウマ。綺麗なのはほとんど無くて、この写真のが一番綺麗でした。虫たちも良く知ってるようで集まってました(^^;)

↓↓　オオツリバナ。　川上川橋近くのツリバナはヒロハツリバナとどこかで紹介されていたのでそう思いこんでましたが調べると実の形がまったく違います。ということでこれは「オオツリバナ」ということです。すいすい尾瀬ナビでもそう書かれてました。　

↓↓　マイズルソウ。　花も可愛いですが、ちょこんとついた赤い実も可愛らしいですね。葉はもっと黄色くなります。

 

コメント 4

こんにちは～。

いつも訪問、コメントありがとうございます！

ホソバノツルリンドウですね。華奢な感じですよね。
メールいただければ山梨県内の場所知っていますので教えしますよ。


それにしても草紅葉綺麗ですね！

こちらは今年尾瀬でオオタチツボスミレとオゼノサワトンボ、また機会を逃しました。来年こそです。
by ｋａｚ (2011-10-04 10:29) 

ｋａｚさんこちらにコメントありがとうございまする
ホソバノツルリンドウ、尾瀬でもなかなかお目にかかれない花ですが昨年は鈴なりに咲いてたのに今年はまったくでした。木道から奥にはあるとは思いますが・・・。
今年はトンボソウ類はかなり多かったです。また来年是非来てください。

by てばまる (2011-10-04 20:52) 

「「オオツリバナ」は川上川橋の山の鼻側にあるツリバナのことですよね。
いつも赤い実がなってるかな？って気になりながら通っています。
実は、私も「ヒロハツリバナ」だと思っていました。
実が違うのですか。　「オオツリバナ」ですか。　覚えておきます(^_^)v
by ochikasan (2011-10-04 22:44) 

ochikasanさん
　ヒロハツリバナを検索すると実の外側の殻が翼状に尖ってますので川上川のやつとは明らかに違います。　尾瀬ではそういうふうに間違って伝わった花がいくつかあるようですね。
by てばまる (2011-10-04 23:13)