至仏山ルート変更 [尾瀬]
今年も尾瀬入りできる日が近づいてきてソワソワワクワクです。今年は意外にも雪は少ないという話しですので雪解けも早くなるかもしれませんね。
さて、1ヶ月前なりますが気になった記事をみつけてました。それは至仏山の登山道の一部を変更するというものです、以前から荒廃したルートを廃止して別ルートにという話しはありましたがいよいよ現実のものとなるようです。
記事はこちらです。 http://www.raijin.com/news/a/2012/03/13/news01.htm
この記事によると、変更されるのは東面直登ルートのうちの山頂から約600m。 もうひとつはオヤマ沢田代ルート。だそうです。 記事だけではわかりにくいので「ネット公開してる電子国土地図」を利用して予想される新ルートを記入してみました。
まずは、東面直登ルートですが山頂付近では、鳩待峠から来る尾根ルートに平行するように登ってますがここを廃道にするようです。さらに、山頂から約600mですから高天原のベンチ付近まで達すると思われます。 記事によると尾根に新ルートを造るようなことを書いてます。 難易度も上がり見られる植物群落も減ってしまうとのことです。 尾根沿いのハイマツと岩のところを切り開くのでしょうか?
↓↓ 東面直登ルートのうち山頂から約600mを変更。尾根沿いを通る新ルートになるみたい。(赤線は記事から推定出来るルートです。)
↓↓ 高天原のベンチあたりから写真右側のハイマツ帯を進むルートになるのだろうか?
↓↓ 山頂直下付近は遅くまで雪が残ったりする影響もありかなり登山道がえぐられたり荒れてますのでここを変更するのはアリかなと思います。
そして、オヤマ沢田代のルートは、湿原を横切ってるのが問題のようでこれを無くして湿原を迂回するように新ルートが設けられるようです。 現在の笠ヶ岳へ向かうルートと合流する形です。ただここのルートも水ハケがとても悪いところなのでおそらくは木道が敷かれるのではないかと予想してます。
↓↓ こじんまりとした傾斜湿原ですが、迂回ルートではほとんど湿原は見えなくなります。向こう側に見える樹林帯の中に新ルートが設けられるようです。
それと、記事によると小至仏山の南面ルートも荒廃が酷いので変更を検討してるみたいです。昔は尾根づたいに登るルートもあったので変更するとしたらそこを復活させるか、もっと東面側から巻き込むように小至仏山に直登する感じのルートしかなさそうですが・・・。 水上側は崖で危険ですから無理ですよね。
↓↓ 小至仏山へのルートは荒れてます。特にこの写真のところは年々酷くなって痛々しいです。
いつから工事などが始まるのかはわかりませんが、具体的な段階にきていることは確かですね。 高天原のあたりがルート変更で見られる植物が減ってしまうかもしれないのはちょっと残念ですが、保護のためなら仕方ないのかな~
でも新たにルートを作ると言うことはそのためにハイマツを伐採したり土壌を改良したりして破壊することにもなるわけで、嫌なジレンマですよね。 現ルートをなんとか補修して使うのが一番いいのですけど、本当に何か方法はないのでしょうかね~?
登山道の荒廃が酷いのは間違いないので、このようなコース変更の可能性は高いのでしょうね。登山禁止は地元の反対もあるでしょうし、落としどころを協議しているのでしょう。最後の写真のとこで何年か前スリップして、ヒザを捻挫してなんとか自力で下山してきたことがありました(・・;)
by horiguti (2012-04-10 22:21)
てばまるさん、おはようございます。
いつもながらですが、アンテナの高さに敬服です。貴重な情報ありがとうございます。
記事によると、12年中に結論を、とあるので今シーズンまでは今まで通りのようですね。今年のうちは、ウスユキソウたちを見に行かないといけないですね。
by youic (2012-04-11 07:41)
horiguti さん
東面ルートは一時期登山禁止になり結果山頂ルートは折り返す登山者でさらに荒廃が進んでしまったという経緯があるようですね。全面禁止は尾瀬の魅力を損なうので反対もあるのでしょうね。
特殊な環境では表土が流れてしまっても補充できないのが難点ですね。
youic さん
来年には着工なのでしょうね~ でも実際の工事となると生態調査も必要でしょうし場合によっては貴重な植物が見つかったりしてまた変更というような事態も起きそうですね。
もしかしたら高天原のホソバヒナウスユキソウの群落が見れなくなりますから今年はしっかり見ておきたいです。
by てばまる (2012-04-11 10:52)
至仏山の登山道ルート変更について、詳しいことは何も知りませんが、「登山コースの一部変更が必要との意見で一致」というところにやっとたどり着いたというだけかもしれませんね。具体的なルートは、今から検討に入るのではないかな~と思います。
ご存知の方もいらっしゃるかもしれません、鳩待峠~山頂~高天原の少し上あたりの間は、東京電力が木道を管理しています。
山の鼻~高天原の少し上あたりの間は、群馬県です。
(その境目は、擬木が使われていたりロープの色が違っているのでわかります。)
ルート変更に伴う予算がどこから出てくるのか、ということが気になります。
by とも (2012-04-12 07:52)
ともさん
至仏山に限らず、尾瀬ヶ原の山側ルート案や山の鼻から横田代に向かう新ルート案も何度か浮上しては具体的にはならなかった経緯もあるので、至仏山のルートもなかなか工事までは至らないかもしれませんね。
やはり新たに破壊してつくることになりますから、まだまだ意見が分かれるかもしれません。
東電は尾瀬林業を切り離して全権委託という形にするしかないような気もしますが・・・はたしてどうするのだろうか?
by てばまる (2012-04-12 10:34)