最大級の黒点群 [天体]
あまり騒がれてませんけど、NASAの発表によると、最大級の黒点群が現在発生していて、爆発寸前だそうです。悪いことに地球の方を向いているのでこのまま爆発すると強い磁気嵐が到来して大規模な障害が起きる可能性があるとか・・・。 黒点群の大きさは約10万キロ、地球の約10倍です。
話題の黒点がどんなものかと、さっそく高倍率ズームデジカメで撮ってみましたらしっかり写りました。 ここ近年ではこんな大きな黒点は出てないのでちょっとびっくりですが、目のいい人なら太陽観測用フィルターをかざして見れば判るくらい大きいです。
何事もなく通過してくれると良いのですが・・・
↓↓ デジタルズームも少し入ってるので縁がギザギザになってますが、黒点ははっきり写ってます。 金環日食用に使う予定の「アストロソーラーフィルター」は太陽が白ぽく映るので、撮影後に太陽ぽく見せるためにWBを暖色系(白熱球2900K程度)に調整してみました。 地球からの見かけ上、太陽は図に記したように左から右へ回転していますので黒点も日々移動してゆきます。
金環日食まであと10日を切りましたが、ちょっと気づいたことが・・・ ライブビューで見ていても顔は太陽の方向を直に向いていて長時間やってると目に影響があると思います。 裸眼ではなくサングラスや偏光グラスをつけるか、または、カメラ周りに紙などで壁を作って影になるようにしたほうが安全ですしモニターが見やすくなります。
*この投稿は会社からです(^^;)
5月21日は金環日食 [天体]
今年は天体イベントでは大きなものが沢山あります。中でも5月21日の金環日食は日本でも大注目の天体ショーとなっています。 今回の金環日食は日本の太平洋岸を「金環食帯」が通るためとても多くの人が見ることが出来ます。 特に中心線が通る、茨城南部、東京23区・千葉北部・神奈川、静岡、和歌山南部、大隅半島では5分前後も金環状態が続きます。特に東京の湾岸は最高の条件となっています。
↓↓ 金環食帯は、中国南部から日本を通り、はるか北アメリカまで続きます。 中心線付近がもっとも綺麗にリング状に見えるのでこの付近で見るのがお勧めです。 (図:Google、つるちゃんの日食ナビより作成)
↓↓ 東京都江東区での金環日食最大時の様子。5分5秒間リングの状態が続きます。(図:つるちゃんの日食ナビより)
時間は、条件が良い東京都江東区を例にとると
- 欠け始め 6時19分頃
- 50%欠け 7時00分頃
- 金環食始め 7時32分5秒
- 食の最大 7時34分35秒
- 金環食終わり 7時37分5秒
- 50%欠け 8時8分頃
- 日食終わり 9時2分46秒
他地域の時間は、 下記のサイトなどで調べることが出来ます。
- つるちゃんのプラネタリウム「日食ナビ」 http://eclipse-navi.com/20120521/kakuchi/index.html
- アストロアーツ「金環食サイト」 http://www.astroarts.co.jp/special/20120521solar_eclipse/
金環食は、皆既日食と違い、太陽がすべて隠されるわけではなく、月が僅かに小さいので隠しきれずリング状になる現象です。図で見るとけっこう隠されているように見えるので薄暗くなると思われがちですが、ほとんど明るさは変わりません。ずーと見ていれば少し変化したかな?と思う程度です。つまり太陽のまぶしさは変わらないので、肉眼では見ることができませんので、必ず専用のグラスを使用してください。(500~1000円前後) 日食観測用のグラスはカメラ量販店やスーパー、マツキヨなどあちこちで売られているので、しっかりしたメーカーのを選んでください。 単に黒いプレートやサングラスなどで見ると失明の原因になります。 専用グラスで見るときでも連続1~2分以内にしましょう。
こういう現象はやはり撮影したくなります。わたしも全過程を撮影する予定です。 撮影するレンズは35ミリ換算で400㎜以上の望遠レンズでないと大きくは写せません。出来れば最低でも600㎜は欲しいですね。 写りが小さくてもあとでトリミングすれば済みますが・・・。
基本的に部分日食の撮影と同じですが、やはり撮影にも減光フィルターが必要になります。 市販されているフィルターは1万分の1~10万分の1に減光するものがほとんどですが、やや高価です。 それでも価格が安く入手しやすいのはマルミやケンコーの「太陽撮影用フィルター」です。 ヨドバシなど量販店ならさらに安く買えますが在庫が無くなる可能性があるので購入はお早めに。またネット通販のAMAZONでも買えます。
- マルミ製 太陽撮影用フィルター http://www.marumi-filter.co.jp/shootingsun/#item_filter
- ケンコー製 太陽撮影用フィルター http://www.kenko-tokina.co.jp/imaging/filter/nd/4961607158494.html
マルミ製は58㎜と77㎜の2種、ケンコー製は52、58、77、82㎜の4種しかないので、これ以外のフィルター径にはステップアップリングなどを利用します。 上記両サイトには露出表なども記載があるので参考になります。ただし、当日の天候、薄曇りとか、また利用するレンズの特性などで微妙に露出は変化しますので、前後何段階か露出を変えて撮るのが安全です。 一眼デジなら1回で多段階露出が出来る機能が付いてますので利用すると便利です。
またピントは、AFの場合は太陽の縁で合わせると合いやすいですが厳密に合わすにはマニュアルです。 無限位置では微妙に合わないことがあるので、しっかり確認しながら合わせます。このときライブビューがあると便利です。というのもフィルター越しとはいえ長時間見続けてると目には良くないので、間接的に見る方が安全です。
また、5月下旬ともなるとかなり太陽光は強くカメラが熱くなって故障の原因になりますので、撮影時以外は白い布で覆ったりして直射日光を避けてください。 もちろん撮影者の対策も必要ですよ!
撮影のまとめ。
- 必ず太陽撮影用フィルターを使う
- 35㎜換算で最低でも400~600㎜の望遠レンズ
- AFでは太陽の縁でピントを合わせる
- AFでもMFでもライブビューを使うと併せやすいし、目にも優しい
- 露出は標準値の前後を多段階で撮影する
- カメラ機材は直射日光を出来るだけ避けるように工夫する
便利なアプリ。
スマートホンのアプリからもちょっと使える金環日食用アプリが出ていますので紹介します。 アストロアーツから出てます「金環アプリ2012」です。 しかも無料! ただし、iPhone用なので他のスマホでは使えません。 このアプリを使うとその場で見えるシュミレーションをしてくれます。 また、カメラ機能を使い、どの方向で日食が見えるかというのもシュミレーションしてくれます。 下の写真はそのときの画像です。 左が実際の映像を取り込んでのシュミレーションです。
ところで尾瀬はどうなのか? 残念ながら金環食は見れません。ただし、大きく欠けた部分日食は見ることが出来ます。 ちなみに金環食帯の北限界線が片品村を通ってます。厳密に見てみると戸倉はギリギリ金環食帯の中です。ギリギリなので綺麗なリングにはなりませんが、僅かにリング状になる可能性があります。これは実際に観測してみないと判らないのでもしこの付近で見る方がいましたら観測してみて欲しいです。
↓↓ ちょうど戸倉付近を「金環食北限界線」が通りますので、この付近はリングになるかならないか微妙なところです。(図:Google、つるちゃんの日食ナビより作成)
次回日本で見られる金環日食は、2030年6月1日、北海道で見られます。 同じように太平洋岸沿いの広範囲で見られるのはなんと300年後の2312年4月8日となります。 とても珍しい現象なので時間のある方は是非見ていただきたいです。
三日月と金星、すばるのランデブー [天体]
昨日は金星、三日月、木星のランデブーで今回の接近シリーズではハイライトでした。しかし今日もランデブーが続きまして、移動した三日月はおうし座の「すばる」に接近しました。 地震速報もあったので出遅れてしまいずいぶん西に傾いた状態での撮影となりました。
「すばる」は3等星くらいの星の集まりで、金星や木星よりかななり暗く、露出をかけすぎると月は真っ白、空も真っ白になりますので、やはり市街地では数秒が限界ですが何とか写すことが出来ました。
↓↓ 135-400㎜を持ち出して撮影です。 すばるに露出を合わせたので三日月はハッキリとした地球照になってます。これでF5.6 4秒です。 現像時に若干コントラストを調整して夜空を暗くしました。
↓↓ DA50-200㎜に変更。 木星は見えなくなってしまったので金星だけ入れて3者共演です。 こちらも4秒。
金星・三日月・木星のランデブー [天体]
今日は西の夜空に金星、三日月、木星が直線に並ぶちょっと珍しく美しい天文現を見ることが出来ました。 夕方まで雲が広がり諦めムードでしたが、帰り着く頃にはすっかり雲もとれて輝く、金星、三日月、木星がとても綺麗でした。
しっかり暗くなるのを待ってから近くの公園へ移動して撮影です。 金星と木星をある程度写るように露出すると三日月は露出オーバーになれますが、まあこれは仕方ないでしょうね。 うっすらと地球照が出る程度に露出調整して撮影しました。
↓↓ 上から金星(-4.4等星)、三日月(月齢3.8)、木星(-2.1等星) が直線に並び輝く競演です。
↓↓ なにか地上景色と一緒にと思い、白梅を入れてみました。 下の灯りは街灯です。
↓↓ 月が次第に近づく様子を前々日から撮ってみました。 月の方が1日の移動が大きいので同じ時間ですがこれだけ変わってしまいます。
撮影データ: 1.2枚目と比較写真の3/25は PENTAX K-7 DA50-200mm F5.6固定 2~4秒 ISO400
比較写真3/24は PENTAX X-70 オート
今年は珍しい天文現象が目白押しなのでとても楽しみです。
太陽黒点 [天体]
いやいや三陸沖と、房総沖で大きな地震が続いて肝を冷やしましたね(T_T)。 津波注意報といえども被災地の方にはとても嫌な思いだったことでしょうね・・・。
さて、仕事が暇だったのでいつも持ち歩いているデジカメで太陽を撮ってみました。600㎜相当から切り出した写真ですがしっかりとした黒点がいくつか写ってます。 特に上半分にある濃い黒点は数日前に磁気嵐をもたらした黒点です。今ちょっと太陽は活発なので今後も磁気嵐の危険があります。でも磁気嵐があるとオーロラが大規模に出るのです。一度でいいからオーロラを見にいきたいものです。
【撮影機材 PENTAX X-70 600㎜相当域からの切り出し アストロソーラーフィルター使用】
※冒頭で軽く書いてしまいましたが、房総沖の地震では直接的な原因ではないようですが亡くなられた方もいらしたようです。失礼しました。 ご冥福をお祈りします。
三日月と金星ランデブー [天体]
クリスマス寒波は長々と居座り、大雪になってますね。尾瀬沼のカメラも凄いことになってます。 今冬はやはり雪が多いようですね。
寒空の夕方の西天に三日月と金星が並んで輝いてとても綺麗でした。 帰り着いてから撮影すると沈んでしまいそうだったので三鷹駅近くで撮影してみました。 ほどよい低空なので地上物と一緒に撮れそうだと思いついたのが電車との競演でした。月や三日月に露出を合わすとどうしても電車は流れてしまいますが、動きがあってこれはこれでいいかなと思います。 ちなみにカメラはPENTAX X-70で、会社に行くときも持ち歩いてます(^^;)
↓↓ 中央線の向こうに写ってるのは三鷹の電車車庫です。 そのむこうに三日月と金星が綺麗です。
↓↓ こちらは、職場のあるお茶の水から望遠を利かせて撮影したものです。まだ夕明かりがある時間帯です。 少し月の丸い形がわかりますね。
多重露出は失敗・・・ [天体]
先日の皆既月食では、久しぶりにフィルムカメラ(PENTAX LX)~を使って多重露出を試みましたが、出来上がってきたネガを見ると玉砕してました(T_T) 見た目にはうまく並んでますが、後半はガタガタになってます。 さらに全体的に露出オーバーでした。月の模様が出てません。
それでも、月が欠けてゆく様子はなんとかとらえているようですので、雰囲気だけの写真ということで掲載することにしました。 フィルムの場合1発勝負ですから、どうしようもないですよね・・・ 最近はデジタルで1枚ずつ写して後で合成するのが一般的になってます。
点々と星が写ってますが、皆既中に写ったもののようです。
↓↓ おまけは、撮影完了後に写した記念写真です(^^;) わたしの後方の小型赤道儀がメイン撮影用です。
皆既月食 2011.12.10 [天体]
ニュースでもあちこちで見られてたと放送してましたね。 僕も予定通り近くの公園に移動して撮影でしたが、始まる前21時ころは大きな帯状の雲があってこれは駄目かと思ってましたが、欠け始める直前になり急速に晴れてきて、全過程を快晴のもとで撮影観望することが出来ました。 雲一つない状態で全過程を見れたのはかなり久しぶりだと思います。 おかげで撮影もほぼ順調に進みました。
少し薄暗い「赤銅色」という感じてしたが双眼鏡で見ると星々の中に浮かび上がる様子がとても神秘的です。 透明度のある冬の空ですから余計に綺麗に見えますね。
↓↓ 皆既月食の最大食時の月です。 ホワイトバランスオートでも赤みはきっちり出ていました。
今回はカメラ4台を駆使しての撮影でしたが、欲張ってはいけませんね(^^;)、インターバル撮影の方はピントが合わず駄目駄目でした。 多重露光は手持ちのデジカメラでは9枚までしか撮れないので仕方なくフィルムカメラを引っ張り出してきて撮影しました。こちらはまた後ほど掲載します。
それにしても、ほぼ真上での月食で首が疲れました・・・。
↓↓ こちらは皆既中の冬の星空です。街明かりの中でもオリオン座やスバルなどがずいぶん見えていました。左下はシリウスです。
↓↓ 今回の月食の過程を欠け始め前から欠け終わり少し後までを10分おきに撮影したものを並べてみました。 皆既中のみ皆既始まり、最大、皆既終わりの3枚となっています。 ※一番最初と最後は半影食中となります。
ニュースでもやってたおかげで、皆既月食となる23時ころから沢山の人がやってきて見ていたようですが、騒ぐ声だけで果たしてちゃんと見ていたのか疑問です(^^;) でも、シートを広げて寝ころんでいる人もいたのでこういう天文現象は人気が高いようですね。
0時をまわるころから霜が降り初めていました。 かなり厚着をしていたのでわかりませんが、0℃以下だったのでしょう。
久しぶりにじっくりと堪能した皆既月食でした。 満足満足(^-^)/
まもなく皆既月食 [天体]
以前も書きましたが12月10日は全国で皆既月食が見られます。 ちょうど土曜日の夜半なので多くの人が見ることでしょう。 今回はほとんど真上で起こるため、低高度の大気層による減光や色づきもなく、とても良い条件で皆既月食の全過程を見ることが出来ます。 同じように全過程を見れる皆既月食は2018年1月までありません。
詳しいことは 過去記事をご覧下さい。 http://tebamaruda.blog.so-net.ne.jp/2011-11-23
昨夜は、月食を睨んでちょっとテスト撮影してみました。 使ったのは高倍率ズームデジタルカメラのPENTAX X-70です。 光学最大600㎜程度までの超望遠となります、最近はもっと倍率の高いカメラも出ていますので、手軽に月を大きく撮ることが可能です。 撮影の際は必ず三脚を使用します。 【今回は不精して手持ちです(^^;)】
月食はどんどん月が欠けてゆきますのでその都度露出を決めないといけませんが、カメラ任せでも大丈夫です。 スポット測光にして月の明るい部分(欠けてない部分)で測光します。F値は固定でよいでしょう、今回は、f8にしました。 ピントは無限遠。
↓↓ 600㎜相当でこれくらいの大きさにしか映りません。 どの程度が適正露出なのかは人によって違うと思いますが極端に白飛びしてなければOKとしたいです。
↓↓ これは上のをトリミングした状態です。800㎜相当ならこのくらいになると思います。 私も600㎜相当のレンズしかないのでトリミングすることになりそうです。
お手軽な高倍率ズームデジカメでこれだけ撮れれば十分ですよね。
ただし、皆既食中は、露出が数秒~十数秒と長くなります。 ISO400でF4ですと1~10秒程度。
月の動きはけっこう早いです、望遠レンズで真ん中に捉えてもどんどん移動してゆくのが実感出来ます。 ゆえに露出が長くなるとその分移動してしまい、少しぶれた写真になってしまいますので三脚を使っての固定撮影では出来るだけ短い露出が望ましいです。
高感度ノイズが良好なデジカメでしたらISO800以上で1秒前後で撮れると思います。 1秒前後なら焦点距離にもよりますがそれほどぶれないと思います。 皆既食は始まりから終わりまで1時間弱と長いので何枚か露出を変えて撮ることをお勧めします。
また、部分食でもブラケット機能を使ったりして撮影する方が安心です。
カメラ側のホワイトバランスは基本的にはオートで撮りますが、機種によっては黄色み成分が強く出ることがありますので、見た目の色とはかなり違うようでしたら少し変えてみるとよいかもしれませんが、基本はオートです。
★まとめ
- 露出は、スポット測光にする。 皆既食中、前後では数秒の露出になります。
- ブラケット機能(一眼デジ)があれば基本露出の前後数段階を自動的に撮れるので便利です。
- 絞り値(f値)は、固定のほうが全体の露出が安定する。 部分食中はF8-11、皆既食中、前後はF4-5.6程度
- 感度(ISO)は100-400。 皆既食中、前後は400以上。(ノイズ性能が良ければ1000以上も可。)
- ホワイトバランスは、基本的にはオート。
- 必ず三脚を使用。 手ぶれ補正はOFF。ただし三脚モードがあればそちらをON。
- 一眼デジではレリーズやリモコン、ミラーアップ機能があればシャッターブレを軽減できます。 無い場合はセルフタイマー機能を使います。 コンパクトデジではセルフタイマーやリモコンの利用がお勧めです。
- 皆既食時の色合いはそのときの大気中の粒子・チリによって変わるので、ほとんど見えなくなることもあれば、オレンジ色の時もあります。
10日は太平洋側は概ね天気は良さそうですが、日本海の小さな低気圧の影響で少し雲が出るかもしれません。 なんとか快晴になってくれれば、神秘的な皆既月食を堪能できるでしょう。
寒いので完全防寒をして観望、撮影してください。
12月10日は皆既月食 [天体]
尾瀬シーズンも一段落してあとはアヤメ平ですが、まだ行けずにいます。 雪も降ってますのでそろそろですかね~ 程よい積雪を期待したいです。
前回記事の新パソは何とかトラブルも乗り越えて本格稼動始めました。トラブルはつきものの自作ですが、次回からはショップモノを買おうと思いました(^^;)
さて本題です、12月10日は、かなり久しぶりの皆既月食です。 今年6月にもありましたがこのときは月没帯食でほとんどの地でかけたまま沈んでしまい、北日本では皆既食が見れませんでしたが、12月10日では最初から最後まで見ることが出来ます。 高度も高く冬空に素晴らしい光景を見ることが出来ます。また土曜日の夜半ということもあり夜更かししても大丈夫です。
下の写真は、1990年2月10日に都内で撮影したものです。皆既中は真っ暗にはならず赤みがかった神秘的な色になります。が、これは大気中のチリやほこりによって左右されるので、もっと色濃くなったり、ほとんど見えなくなるくらい薄暗くなったりもします。季節風が吹く冬なのでたぶんオレンジ色になるのではないかと予想しています。
月食は、地球の影に月が入ることで起きる現象です。 影には薄いところと濃いところがあるので月食でもその様子がわかります、半影食→本影食→皆既食という感じです。 このうち半影食はごく薄いので見た目にはわかりづらいですので、一般的には本影食からの部分食を見ることになります。
下記に、東京での時刻を書いておきますが、日本全国どこでみてもほぼ時間は同じです。ただし月の高度がすこしづつ違います。
- 半影食 20時31分
- 本影食 21時45分 部分食の始まり
- 22時29分 50%欠け
- 皆既食 23時5分 皆既食の始まり
- 23時31分 皆既食の最大
- 23時58分 皆既食終わり
- 0時34分 50%欠け
- 1時22分 部分食の終わり
- 半影食 2時31分 終了
下の図はフリーソフトで描いた当日の夜空に皆既中の月を合成したイメージ写真です。
皆既中は星たちもかなり見えてきますので冬の星座との競演がきれいでしょうね。
部分食の始まりから終わりまで見ると4時間半もありますので、しっかりした防寒対策をして見るようにしましょう。 今回は高度が高いので視界の開けた南向きのベランダからなら部屋に出入りしながら見れると思います。 広いベランダならコタツを引っ張り出して暖まりながら見るのも一興ですよ。
何とか晴れることを願いたいですね。