初夏の高尾山再訪 【3】 [高尾・陣馬・奥多摩]
今回の初夏の高尾山の目的は野鳥散策がメインでしたが、バスも無い時間に駅に到着しテクテク歩いたのですがお目当ての鳥には会えませんでしたが、いろいろな野鳥の鳴き声がして昼間とは違う高尾の森の雰囲気を味わうことが出来ました。 私のほか、鳥目当ての人が何人かウロウロしていまして、花だけで無く野鳥も豊富なことがうかがえます。 大砲レンズも持参したのですが、冬鳥と違って葉っぱが邪魔でなかなか見つけられず、見つけても薄暗かったり思うように撮れなかったのが残念です。ボケボケな鳥写真ばかりですが数枚だけ掲載します。
あと、鳴き声だけでもと思って動画で撮影したものから音声だけ取り出して森や沢の景色写真をスライドショウにして編集してみましたのでご覧ください。
↓↓ 野鳥の鳴き声入りスライドショウです。ステレオなのでボリュームを上げると臨場感が出るかと思います。 いろんな鳴き声が聞こえますが、メインで拾っているのは順番にキビタキ、ミソサザイ、ウグイスです。ミソサザイは近くにもう1羽いて鳴き交わしてます。
↓↓ ヒヨドリ。 冬場は人里に出てきてギャーギャー鳴いてたりしますが夏は森に戻って繁殖します。 このヒヨちゃん冬の間に人慣れしてしまったのか逃げません。 【K-5IIs SIGMA 50-500mmF4.5-6.3 OS HSM ノートリ】
↓↓ キビタキ。 稜線に上る時だったので大砲は外してNikon P510でしたが背後の明るい空でピンが迷ってどうにもなりませんでした。諦めて大砲に取り替えていると逃げられました(T-T)
↓↓ 日影沢の民家の庭にゴソゴソ動いていたのはコジュケイでした。まだカメラを出して無くて逃げないうちにとiPhoneで撮りましたがさすがにピンが来ませんね(^-^;) こちらもカメラを出したら逃げてしまいました(T-T)
↓↓ オナガアゲハ。 沢の付近で飛んでいてヒラヒラと舞い降りて吸水中です。【Nikon P510】
↓↓ コジャノメ。 ちょっと迷いましたがたぶん合ってると思います。
初夏の高尾山再訪 【2】 [高尾・陣馬・奥多摩]
沢沿いでは相変わらず花の種類は少なく、咲いていても小さな花ばかり。目立つのはシャガですがいまひとつ撮る気が起きません(^^;) しかし、日当たりの良い尾根筋や林道沿いではいろんな花が咲き誇って楽しませてくれます。1週間前もいろいろありましたが今回はまた違う花が盛りになっていたりと賑やかでした。特に白いウツギ類はあちこちで咲いていますが、それらは前回の時に紹介したので他の花を中心に並べてみました。
【機材: K-5IIs SIGMA 17-70㎜F2.8-4.5 MACRO】
↓↓ 左が、オカタツナミソウ。 右が、コバノタツナミソウです。名前の通り葉の大きさも違いますが、背丈もオカタツナミソウの方が大きいです。
↓↓ 黄色のよく似た花が道沿いでよく見かけますでも良く見ると花弁が違います。 左が、ニガナ。 右がハナニガナです。 花弁と言いましたが、1つ1つが舌状花と呼び花なんです。
↓↓ コウゾリナ。 茎や花柄、葉柄などに茶褐色の剛毛があります。
↓↓ サルナシ。 果実は切るとキウイそっくりです。 私の郷里では「デデギノモリ」と呼ばれていましたが意味は不明です(^-^;)
↓↓ ヤブデマリ。 枝に沿ってずらーと並ぶように花が咲いていて面白いです。
↓↓ ヤマテリイバラ。とてもいい香りがします。 (ノイバラかと思いましたが、葉に毛がないのでこちらにしました。)
↓↓ キツネアザミ。 アザミと着いてますがアザミの仲間ではありません。 本来は田んぼや畑のあぜ道、草地に生えるらしいですが、尾根沿いの林道沿いに咲いてました。たぶん荷材を運ぶトラックや登山者と一緒に種が運ばれたのかもしれません。 花はこれが普通でチョボチョボと開く程度です。元々は大陸からきた植物だと言われています。
↓↓ 前回咲いていたエビネはほとんど終わっていましたが、一部ではまだ綺麗なのがありました。
初夏の高尾山再訪 【1】 [高尾・陣馬・奥多摩]
尾瀬年間計画では今週末尾瀬入りでしたが諸事情により来週末に延期となりました。珍しいことに5月の尾瀬入りゼロとなってしまいました。月1尾瀬を目指してましたが駄目でした・・・
そんなわけで、近くの高尾山にまたまた行ってきました。今日はちょっと早起きして野鳥などもみようと出かけましたが、今ひとつでした声は聞こえるけどなかなか姿が見えずでした。その後、先週末と同じルートで尾根沿いを歩き、6号路のセッコクがどうなっているか見てきました。セッコクは6~7分咲きくらいで見頃となってました。1週間前は堅そうなつぼみでしたが一気に開いてきたようです。
【機材: K-5IIs SIGMA 17-70㎜F2.8-4.5 MACRO / Nikon P510】
↓↓ セッコクが見頃になってきました。こちらは6号路上部の杉についた大株です。 目でも見えますけど双眼鏡がないとちゃんと見れません。 【Nikon P510】
↓↓ こちらは6号路下部の大群生のポイントのものです。淡いピンク色のが多いですね。【Nikon P510】
↓↓ 中には濃いピンク色や白いのもあり、白~ピンク色と連続的に変化があります。【Nikon P510】
↓↓ 杉の木の老木の高いところに大量に着生しています。 まだまだつぼみはあるので7分咲き程度です。満開はたぶん2~3日後かなと思います。 【Nikon P510】
↓↓ 先週末はほとんど咲いてなかったイナモリソウが点々と咲いてました。
↓↓ こちらは斑入りのイナモリソウです。初めてみました。斑が綺麗ですね。
↓↓ ホシザキイナモリソウも盛りでした。ホシザキは花弁が細く星のような形なのでこの名前がついてます。ちなみに高尾山で最初に発見されたそうです。
↓↓ ハンショウズル。 前回ほとんど開かないと記しましたが、このくらいは反り返るようです。
↓↓ サイハイラン。 ランの仲間です。 地味な花色で比較的薄暗いところに良く咲いています。
↓↓ こんなランも見つけました。スズムシソウです。 スズムシの羽に似ているのでついた名前ですが鈴虫に見えるかな?
距離的には先週末の2倍歩いてるのでさすがに疲れました・・・
セッコクを見たい方はお早めにお出かけください~ 小さいのでいいので双眼鏡をお忘れなく。
高尾山いろいろ [高尾・陣馬・奥多摩]
今日は先日の高尾山で見かけた生き物たちと雑多な写真たちです(^-^;) スミレ咲く春先と違って多くの生き物たちをみかけるのが初夏の頃ですね。とくに野鳥やトンボ、蝶などの昆虫類は一気に増えます、これだけいったいどこに隠れていたのかというほど昆虫が湧いてきます(^-^;) 中には気持ち悪いのもいるのですが・・・
蝶、トンボはいろいろ見かけたのですがなかなかすばしっこくて難しいですね。近づくと逃げますし、高倍率コンデジでは瞬発力がないので飛んでるやつは追い切れませんでした。
↓↓ イトトンボの仲間だと思いますが・・・? 赤い斑があるのですぐに分かるかと思ったのですが、分からない・・・ どなたか知ってましたら教えてください。
判明しました。「ニホンカワトンボ」です。イトトンボではなかったですが、このニホンカワトンボのオスは翅の形態が基本的に2種類あり橙色と無色。さらに地域によって個体差もあるそうです。写真のはオスの無色翅タイプでした。赤いところは「縁紋」と呼ばれるそうです。ここで調べました→ http://tombozukan.net/
↓↓ ミヤマカワトンボのオス。 トンボ類は羽化してすぐや成熟したり交尾期とかで状態がかわることが多いので見分けは意外と難しいですね。
↓↓ ダイミョウセセリ。 カラスアゲハやアサギマダラなどの蝶も見かけました。
↓↓ ツバメ。 ケーブルカー駅の屋根に沢山巣がアリとても賑やかでした。
↓↓ 日影沢の新しいトイレが完成していました。 奥がトイレで手前はイベントスペースのようです。全焼した図書館の建物の再建はしないようですね。 車を止めるスペースが出来てますが、一般車が止められるのかどうかは不明です。※一般車も止められることが可能だそうです。12~13台くらいかな?
↓↓ 一丁平の以前うっそうと下草が茂っていた林床は綺麗に整備されていました。 整備されたのでスミレとかいろいろ出てきそうな気がします。
↓↓ ひさしぶりに城山のナメコ汁を頂きながら昼食しました。 高尾山系の「お汁」ものでは一番好きです。
↓↓ 高尾山口に建設中される温泉施設、まだ温泉の井戸を掘削している段階ですが順調なのかな?
高尾山 初夏の花巡り 【2】 [高尾・陣馬・奥多摩]
高尾山初夏の花巡りの2回目です。 この日は天気は良かったのですが水蒸気が多かったようで遠望はあまり良くなかったのですが稜線からは辛うじて富士山が見えていました。春先に比べると富士山の雪もずいぶん溶けたようです。
人気の縦走ルートなので登山者はとても多く賑わってました。若い人も多いのですが、運動不足のようで大汗かいてぜいぜいいいながら歩いてました(^-^;) むしらおばちゃん、おじちゃんの方がぜんぜん余裕ですね。 ゆとり教育は若者の筋力体力も奪ってしまったようで嘆かわしいです・・・。 あと気になるのは山ガール。山雑誌などで紹介されたまんまの出で立ちで歩いていて、いや~それだけ着込めば暑いでしょ!? と指導したくなります(^-^;) ファッションやデザインだけに捕らわれず自分に合った服装にするのが一番です。
【機材: K-5IIs SIGMA 17-70㎜F2.8-4.5 MACRO】
↓↓ 水蒸気かPM2.5か? ちょっと霞んでますが富士山が見えてました。富士山を見ながらの昼食は格別ですね。
↓↓ ホタルカズラ。 高尾山系でも咲いているところは少なくなってます。このポイントもすこし崖のような斜面に咲いてますので撮りにくいのですが、Nikon P510なら楽々撮れましたが、色合いはちょっと悪いですね。
↓↓ オオバウマノスズグサ。 変わった花なので人気がありますが咲いているところは少ないです。葉っぱも入れて撮ると花がわかりにくいので拡大した物を入れてみました。
↓↓ オカタツナミソウ。 高尾山ではタツナミソウの仲間が多く5種類くらいあるそうです。 花期はほぼ同じですが、今回はこれしか見かけませんでした。 いづれコンプリートしてみたいです。
↓↓ イナモリソウ。 咲いていたのはこれだけで他はまだつぼみでした。 写真はホシザキイナモリソウという花弁があまり開かないタイプだと思います。
↓↓ ホウノキ。 大きな葉っぱですが花も大きいですね。かなり大きな木になりなかなか花を間近で見れないことが多いですが一丁平には目の前で見ることが出来ます。 いわゆる「朴葉(ほうば)焼き」の葉っぱはこれです。
↓↓ ツクバネウツギ。
↓↓ キンポウゲの仲間ですが、「ウマノアシガタ」という変な名前がついてます(^-^;)
↓↓ こちらも変な名前の、ジャケツイバラ。 漢字で書くと「蛇結茨」。 鋭いトゲがあります。
↓↓ ホウチャクソウを下からのぞき込んで撮影してみました。
高尾山 初夏の花巡り 【1】 [高尾・陣馬・奥多摩]
尾瀬仲間さんの最新尾瀬写真に触発されて入山したいところですが下旬までお預けです。今日は例年通り初夏の高尾山の花巡りに行ってきました。 日影沢から入りましたが沢沿いはうっそうと茂ってまさしく「日影」の名前通りですが涼しくて良いです。 一昨年に火事で全焼した森の図書館とトイレはトイレとイベントスペース?の建物が新築されて使えるようになってました。とても綺麗なトイレです。図書館の再建は無いみたいです。
尾根沿いはさすがに登山者が多く大賑わいでしたが、尾根沿いの方が花が多くなかなか進めませんでした(^-^;) お目当てのキンランも沢山咲いていました。 ただセッコクは遅れていいるのかまだ咲いてませんでちょっとがっかりでした。 ブログにはいつもなら一度に10枚くらい掲載ですが花が多いのでちょっと多めにアップしたいと思います。 (写真は見た順ではありません。)
【機材:特に記載が無い限り全て、K-5IIs SIGMA 17-70㎜F2.8-4.5 MACRO】
↓↓ カツラの葉も濃くなり日差しがあまり入らなくなりました。 以前この下の沢沿いでマムシをみたことがあるのでこの時期はうかつに入らないようにした方がよいです。
↓↓ ハンショウズル。 花が半鐘の形をしているのでついた名前ですが、高尾山でも咲いてるところは少ないです。これで開いた状態です。
↓↓ コゴメウツギ。 5㎜くらいの小さな花が沢山集まってさいているのでけっこう目立ちます。
↓↓ こちらはマルバウツギ。 コゴメウツギは葉が菊葉のようになっているのに対してこたらは普通の葉っぱ、花もやや大きく花弁が5弁です。
↓↓ ヤマツツジ。 ちょうど見頃で道沿いに満開になっていて綺麗でした。花期が意外と短いので週末ハイカーでは良い状態のときにあたるのは希です。
↓↓ 今回のお目当ての一つ、高尾山のスミレの最後をしめくくるコミヤマスミレです。薄暗い6号路などで見られますがピークを過ぎていい状態のものはほとんど無かったです。三脚でしっかり絞って撮りました。
↓↓ 2つめのお目当てはキンランです。尾根沿いのあちこちで咲いていてちょうど見頃でした。群生しているところもありました。こんなに派手な色ですが、花に興味が無いハイカーさんは素通りしますね(^-^;)
↓↓ 3つめの目的だったギンランです。 花序が間延びしてますがこれは「ササバギンラン」だと思います。 「ギンラン」はもう少し背丈が低いです。 高尾山ではキンランより少ないので見つけるのは難しいですが今回3カ所で見ました。ギンランは花がほとんど開かずこの状態がベストだそうです。 丸の中は別の株で珍しく開いていました。
↓↓ そして、エビネラン。 今回新しく見つけた場所と合わせて4カ所のエビネランをずらりと並べてみます。それぞれ色合いが違うのが面白いですね。 左の写真のは地元の有志によって伐採地から移植された物ですがしっかり根付いていました。右の写真のは新しく見つけた自生地のものでガク片が黄緑色していました。
↓↓ 左と右はかなり近い場所で咲いていた物ですがそれぞれ花色が違うのが面白いですね。エビネには何種類もありますが高尾山で見られるのはジエビネとも呼ばれる種で個体差バリエーションが豊かです。ゆえに盗掘が多いので大切に見守りたいですね。
↓↓ そしてこちら、ツレサギソウだと思いますが、高尾山では初めて見ました。とても日当たりの良いところに咲いていました。たまたまいた老夫婦はここに咲いているのは知っていたけど、毎年咲くとは限らないんだよ~と言ってました。どうりで昨年気づかなかった筈です。
↓↓ そしてフィナーレを飾るはずだった6号路のセッコクたちはどのポイントの株もまだ咲いてませんでした。ただ双眼鏡などで覗くとつぼみは沢山ついてますので1~2週間後が見頃じゃ無いかと思います。【Nikon P510 1000㎜域】
↓↓ 花が見たかったので仕方なく駅の老木に着いたのを撮影しましたが、こちらもまだ満開ではありませんでした。ことしはちょっと遅れ気味のようです?
セッコクですが昨年の写真をみましたら、6月2日でした。このときは満開で凄かったです。 その前の年は6月12日でこのときも満開でした。ということは今年は特に遅れていることではなく、まだ少し早かったようですね。 今年の見頃はやはり2週間後くらいだと思います。
萌黄の奥多摩 [高尾・陣馬・奥多摩]
GW2日目。天気は上々の行楽日和です。尾瀬沼では40㎝くらい積雪したそうです。この時期にこの大雪は珍しく頑張って入山した方へ明日の朝は素晴らしいご褒美な光景になるでしょう~ いいな~ 尾瀬仲間数人が入ったようなので報告を待つとしましょう。
さて今日は奥多摩へ行ってきました。もちろんスミレです。 昨年みつけた交雑種の確認に出向いたわけですが、さすがにGWの日曜日、最寄りの駅は登山者であふれ、山に向かうバスは3台体勢で動いていました。 それでも、高尾のバスよりは空いてるかな?
山々は稜線まで萌黄色になりとても綺麗です、春には珍しくスッキリと晴れたので稜線からの富士山がよく見えていました。
【機材: K-5IIs SIGMA 17-70㎜F2.8-4.5 MACRO】
↓↓ 稜線からは富士山がくっきりと見えていました。
↓↓ 新緑の森を歩くのは気持ちよいです。心地よい風が吹き抜けてゆきました・・・
↓↓ カタクリがまだ点々と咲いていました。周りには結構咲いた跡があるので時期が早ければ群生が見れたでしょう。
↓↓ ミヤマエンレイソウがポツンと咲いていました。ちょっとピークは過ぎているようでした。
↓↓ サクラスミレ。 日当たりの良いところが好きなスミレですが、ゆえに遅霜などにあたりやすいようで葉が少し茶色くなってました。先日来の寒の戻りでこの場所もやや遅れ気味・・・いや今年に限っては例年並みに戻ったようです。
↓↓ アケボノスミレ。 今回はこのスミレがあちこちに咲いていました。
↓↓ アカネスミレ。とても色のいいアカネちゃんですね~
↓↓ ヒラツカスミレ。 ヒゴとエイザンの雑種です。 葉は5葉になってますし葉の幅も微妙な感じでヒラツカスミレの特徴です。香りもとても良かったです。 周辺には同じような葉が沢山ありました。ヒラツカスミレは雑種ですが念性があり種をよくつけるので増えて群落を作ることがあります。 近辺にヒゴは見当たりませんでしたが、少し離れるとあるのでたぶん雑種でしょう。
↓↓ さらにウロウロしていたら、ナカバノアケボノスミレを見つけました。ただし花は終わってます。 アケボノスミレとナガバノスミレサイシンとの交雑種です。 葉がアケボノより細長くなります。 地下茎で増えるのでちょっとした群生になりますが、ここも近くに同じ規模の群落が数カ所ありました。
↓↓ 昨年見つけたヒゴとサクラの交雑種「キクバサクラスミレ(暫定)」を確認しましたがすっかり衰弱していました。花もついてませんので、このまま消えてゆくのかもしれません。もう一度花が見たかったのですが・・・ 写真は昨年葉を咲かせていた個体で。かわいそうなくらい葉も小さくなってました。
さて、明日は・・・
雨上がりの決死隊? [高尾・陣馬・奥多摩]
土曜日から降り続いた雨は日曜日の朝まで続きましたが、午後から雨も上がり回復しそうとの予報。さてどうしたものかとちょっと考えましたが、奥多摩のマキノスミレと雑種が見たくて行ってしまいました(^-^;) 自宅付近はまだ霧雨でしたが奥多摩に入ると曇ってはいるものの雨は無し。でも、さすがに山の中はビショビショ・・・ お目当てのマキノスミレは雨に打たれてぐったり、フモトスミレも沢山咲いてますがこちらもぐったり、全体的にピークが過ぎているようで、ここも咲いたのが1~2週間早かったようです。昨年見つけておいたミドリミツモリスミレは消滅!? うーん、盗掘かな~? ほかに出てないかと探すものの見つからず・・・
せっかく来たのだからと数年前に見つけた別のミドリミツモリスミレのある尾根へ移動。こちらは以前よりこんもりとしていましたがここ数日の寒さのせいか花はまだ開いてませんでした。 またしても無念のうちに帰宅となりました・・・ どうも今年は雑種に見放されている感じです・・・
↓↓ フモトスミレ。 雨のせいでずいぶん倒れている株が多いのですが例年並みに咲いていました。ここのは斑の無いものばかりです。
↓↓ マキノスミレ。 奥多摩の尾根筋にはけっこう多いのですが小さいので見逃しやすいスミレです。マキノスミレはシハイスミレの変種と扱われていますが、その中間的なものも多く判別が厄介なこともあります。東京では丘陵地帯にシハイスミレ、標高のある尾根筋はマキノスミレと別れてはいますが、その境界がどのあたりなのかちょっと調べてみたい気がします。
↓↓ 立派な大株のフモトスミレがあると思って良く見ると一つの花の距が3つもあるのを発見しました。 たまにこういうのは出ますが不思議ですよね・・・。
↓↓ 変わっていると言えばこちら、細長い葉っぱが多くフモトスミレらしくないです。でも花は白いようでミドリミツモリでもないようです。が、うーん、脱色されているのならもしかしたらミドリミツモリの可能性もありますが、花が終わってるし、葉の長いフモトもたまにあるので何とも・・・ 来年咲いてるときに確認したいです。
↓↓ 別の尾根のミドリミツモリスミレです。フモトスミレとマキノスミレの雑種で比較的良く出現します。 まだ咲いてませんでしたが、マキノの赤紫の花とフモトの白い色が混じり合ったような花色になります。 この尾根はちょいと薄暗いのですが、マキノスミレが沢山あってビックリします。奥多摩仲間の間では「マキノ尾根」と呼ばれています。でも不思議なことにフモトスミレが見当たらない・・・?
↓↓ 奥多摩の渓流沿いはすっかり新緑の季節となりました。
嵐の後の奥高尾 【2】 [高尾・陣馬・奥多摩]
稜線に出るとやはりそれなりに風が強かったのですが南風で寒くは無かったです。少し休憩していると突然にわか雨が降ってきてびっくりでした。 ホントは陣馬山まで行きたかったのですが、脇道に入ったりしてスミレ散策したので時間切れとなりそのまま下山となりました。それにしても、人気の山ですがとても人が少なくて静かでした。荒れる予報だったとはいえこれだけの晴天なのにびっくりです。
【機材: K-5IIs SIGMA 17-70㎜F2.8-4.5 MACRO ISO200~400】
↓↓ 見上げると青空と山桜がいい感じです。風が吹くとヒラヒラと花びらが落ちてきました。
↓↓ この山のイカリソウは赤みが強い個体が多いです。
↓↓ ヒトリシズカと背景はヤマルリソウ。
↓↓ ほんのりピンク色のタチツボスミレ。 サクラタチツボスミレという変種もありますが、それよりももっと薄いピンク色でした。この薄いピンク色がなかなかうまく出なくて大変でした。
↓↓ 綺麗な色のエイザンスミレ。今年はヒナスミレも豊作ですがエイザンスミレも沢山咲いてます、しかも花付きがとても良いです。とある急斜面にエイザンスミレ畑を見つけましたが花は全て終わってました。日当たりがいいので早咲きのようです。
↓↓ これは、ヒゴスミレ。やや紅が差してますがこのようなタイプも時々見つかります。葉は極細でしっかり5裂しています。香りも良かったです。
↓↓ そしてこちら、たぶんヒゴスミレとエイザンスミレの雑種のヒラツカスミレだと思われます。両者よく似ているので同定が難しい交雑種のひとつです。葉はヒゴよりやや広く、微妙ですが4~5裂しています。少なくとも3裂でないのでエイザンではないと思います。同定確率75%。
↓↓ さらにこれ! エイザンスミレとヒカゲスミレの交雑種、スワスミレです。 残念ながら花はしおれかかってますが図鑑で見るのと同じ色合いでどことなくヒカゲスミレに似ています。葉はエイザンが入ってるとすぐに分かります。同定確率100%。 来年また花を咲かせて新鮮な状態のを撮りたいです。
↓↓ 帰り道、傾いた陽が差し込む小道にヤブツバキの花が沢山落ちていました。なんだか哀愁が漂っている感じでした・・・。
嵐の後の奥高尾 【1】 [高尾・陣馬・奥多摩]
日曜日は予想に反して朝から晴天、風は強いものの雨は大丈夫そうなので再び奥高尾方面へ出かけました。土曜日とはうってかわって陽光が降り注ぎちょっと歩くと汗ばむ感じでした。青空も綺麗で萌える山々は芽吹きの色と山桜の淡いピンク色が綺麗でした。
やはり沢沿いを歩き途中から山頂にむけて歩きますが、途中何かに誘われるように地図にも載ってない作業道に入り込みすっかり知らない場所へ・・・ 戻るのは時間がかかるので地図を見て間引き伐採跡に出来たはっきりしない作業道を急登!! このときはiPhone4sのGPSが役立ちました。 何とか普通の道に出てほっとしました。 まあそれなりに発見もあったので良いのですが、よい子は真似してはいけません・・・(^-^;)
【機材: K-5IIs SIGMA 17-70㎜F2.8-4.5 MACRO ISO200~400】
↓↓ 新芽の色と山桜の淡いピンク色が混じる萌黄色がとても綺麗です。
↓↓ 青空とタチツボスミレ。こういう撮り方もなかなか面白いですね。
↓↓ ヒカゲスミレですが葉が黒っぽく少し斑が入ってます。 くろっぽいだけならハグロスミレですが、斑があるのでフイリヒカゲスミレと呼ばれるようです。
↓↓ シロバナタチツボスミレ。久しぶりに見ました。唇弁の紫条もなく距まで真っ白です。また、葉や茎もふつうのものより明るい緑色というのも特徴です。おそらく赤系の色素が消えているのでしょう。 背後には普通のタチツボスミレの群生があります。
↓↓ 少しですが葯ののついたハナネコノメが残ってました。でも良く見ると黄色い葯だけのものもありますね。 ハナネコの変わり種でしょうか?
↓↓ 道沿いで熱心に何かを撮っている人たちがいたので、訪ねてみると小さな蝶を撮ってました。聞くとルリシジミだそうです。 留まってるときはまったく羽が開かないのですが飛び立つ瞬間にやっと開いてくれました。瑠璃色が綺麗ですね。
↓↓ シソ科のオウギカズラ。通常は淡紫色ですが、この個体は白花でした。周辺のものも白い物ばかりでした。
↓↓ こちらもシソ科のキランソウ。カーペット状に群生していて紫色が遠目にもよく目立ちます。
↓↓ 木々の隙間から見えた富士山は強風で舞い上がった雪冤と雲がまとわりついて荒々しい表情でした。