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ラブジョイ&アイソン彗星 ~市街地での撮影テスト~ [天体]

 前回の記事で17~18日未明にアイソン彗星はスピカに接近すると書きましたが両日とも大きな月が残り市街地では条件がかなり悪くなるのでとりあえず市街地でのテスト撮影ということで今朝撮影してみました。16日なら4時には月が沈みます。 それにしても、冬といえどもやはり光害は酷くて見つけ出すのに困難を極めましたが何とか捉えることが出来ました。

 いち早く肉眼彗星になっているラブジョイ彗星は未明にはかなり高い所まで上がっているので光害の影響が軽減され双眼鏡でも何とか確認出来ますが、アイソン彗星は厳しいですね・・・もっと明るくなってくれないと都心郊外では難しいです。 

 撮影はいちおうガイド撮影を強行しましたが、極軸合わせの精度が悪く望遠レンズではちょっと流れてしまいました。露出もあまり掛けられないのでiso2200で数秒という短時間です。それでも何とか捉えれますから環境のいい場所なら綺麗に撮れると思います。

【機材:K-5IIs DA50-200mmF4-5.6/赤道儀: 高橋スカイパトロール 自動ガイド 】 

※写真は光害カブリを少し画像処理で軽減しています。 

■ラブジョイ彗星

 16日午前3時半ころには天頂近くまで上がっていて探すのに苦労しますが、目検討でレンズを向けて最初は100㎜くらいで撮影。青白いのが写っていたので真ん中になるように調整して最終的に300㎜まであげて撮影しています。アイソンも同じ方法です。 

↓↓ 真ん中の星が3つ縦に並んだ右上が彗星です。 ラブジョイ彗星の方が5等星後半くらいまで明るくなってるようで双眼鏡でも何とか確認出来ました。 他の人が撮影した写真では淡い尾も出ているようですが流石にココでは無理ですね。 このあと更に明るくなりそうなので楽しみな彗星です。 【ノートリミング 換算300㎜ iso2200 8秒】 (クリックで拡大)

IMGP1016aa.jpg

アイソン彗星

そしてアイソン彗星ですが、低空は大気層の濃度も高く光害も加わるのでこのときは15度まで上がってましたが、目印になる1等星のスピカが偶々ビルに隠れていたので探すのに苦労しましたが、スピカが出てくると写真探索方法で真ん中に導入して撮影出来ました。こちらはまだ6等星になったばかりでやはり暗いですね。双眼鏡でも判らなかったです・・・ 今後の接近に期待です。

↓↓ 真ん中の青白い点が彗星です。 換算300㎜ですがラブジョイと比べてもまだ小さいです。核の大きさがラブジョイの方が大きいという情報もあります。 何となく尾が右斜め上に伸びている感じがしますが?? 実際しっかりした尾が伸びてきているので彗星らしい姿に期待したいですね。【ノートリミング 換算300㎜ iso2200 6秒】 (クリックで拡大)

IMGP1060aa.jpg

↓↓ もうすこしトリミングして拡大してみました。 中心部が明るく周辺はぼんやりしているのが彗星の特徴なので双眼鏡で探す時は参考にしてください。 (クリックで拡大)

IMGP1060ss.jpg

 いづれにしましても、もっと明るくなり尾が伸びないと都心郊外や市街地では厳しいです。 夜空の暗い所へ行けば双眼鏡でもしっかり観察できるしもっと綺麗に撮れると思いますのでやはりちょっと遠征するしかなさそうです・・・


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