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10万年に一度の天体ショー?? [天体]

 この3連休は中日が仕事になってしまったのでとごにも行きませんでした。尾瀬はすっかり草紅葉でしょうね。一部で初霜が降りたそうです。いよいよ秋ですね~ そんなわけで今日は星のお話です・・・。 

 冬の星座の代表選手といえばオリオン座でしょうか。 そのオリオン座の左上に輝く赤い星、ベテルギウスが極近い将来大爆発を起こすそうです。 恒星は核燃料で燃えているため寿命があり終焉が近づくと膨張します、ベテルギウスは太陽の1000倍という大きさになっています。 詳細は省きますが燃える燃料が少なくなると赤味を帯びてきます、つまり寿命の近い星は赤く見えるわけです。 そして限界まで膨張すると急激に収縮し大爆発を起こします。 こういう現象を「超新星」といいまして年にいくつか発見されてますが輝いても遠い星なので暗いです。

 しかし、ベテルギウスは地球から640光年と宇宙のスケールでいうとかなりの至近距離、こんな近くで超新星になることは10万年に1度くらいだそうです。もし爆発したら、相当な明るさに輝くと予想されていて、それは満月の数倍、学者によっては100倍とも言われてます。 爆発が始まると数時間で最大光度に達します、事前に判ればその様子が観測できるということで現在世界中の天文学者が見守っているそうです。

オリオン座のベテルギウス.jpg

  爆発の少し前には今話題のニュートリノが観測されるはずです、日本のスーパーカミオカンデがその兆候を捉えられれば世界中に速報されます。 (但し、速報が一般のニュースに流れるかどうかは微妙です。)

 ニュートリノが観測されてデータ精査の結果、爆発寸前と判断されると前記のとおり各研究期間に速報が流れます。 その後のベテルギウスの様子はどうなるのでしょうか? 経過を簡単に書きますと・・・

 赤色だったベテルギウスは膨張するに従い光度が増し1時間後には青白くなってゆきます。

 その後もどんどん膨張し光度はさらに増し3時間後には満月以上の明るさになると推測されます。その様子は昼間でも見ることが出来て、その状態は3ヶ月も続くと言われます。

 爆発で生じたガスが星の周りに漂い双眼鏡でもその不思議な光景を見ることが出来るかも知れません。

↓↓ 下は想像図です。右下は月です。月よりも明るく輝くと凄い光景でしょうね~。もっと明るいかもしれません・・・

20XX年ベテルギウス超新星爆発想像図1.jpg

 そして、4ヶ月後くらいから徐々に光は収縮して青色からオレンジ、最後はもとの赤色、そして肉眼では見えないくらいに暗くなり数年後には星としては消滅です。残るのは拡散したガスだけが辛うじて見える程度でしょう。

↓↓ そして、超新星爆発から数年後には、オリオン座からベテルギウスは消えてしまいます。

20XX年ベテルギウス消滅.jpg

 この経過はあくまでも推測で、実際はどうなるかわかりません。なにせ我々人類が記憶する限り初めてのことになります。 でもこんなに明るくなったら他の星も見えずらくなりますし、もしかしたらX線やガンマ線が大量に降り注ぐ可能性もあるそうで、見かけの美しさと地球へのダメージという表裏一体の現象になるかも知れません。 それでも、こんな素敵な現象が近いウチに起こるなら見てみたいものですよね。

 今年初めの頃、爆発は2012年に起こるという噂も出ましたが、まだ不明です。 

 


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