秋雨の尾瀬ヶ原 【2】 [尾瀬]
シーズンはまだ少し続きますが、花の尾瀬としてはいよいよ終盤で、めっきり咲いている花が少なくなって寂しい限りです。それでも、エゾリンドウが咲き始めていましたが、今年はちょっと少ないようです。白花エゾリンドウ?は確認出来ず・・・ また刈られてしまったのかな? サラシナショウマ、トリカブト、ミヤマアキノキリンソウ、ゴマナ、ウメバチソウが主力ですね。 アケボノソウは見頃を過ぎていましたが1箇所だけ全ての花が新鮮な株がありました。 また今回は典型的なホロムイリンドウも確認出来ました。
【機材: K-5IIs SIGMA 17-70㎜F2.8-4.5 MACRO】
↓↓ 山の鼻湿原では木道の両側にアブラガヤが群生していて、穂が茶色くなっていました。これを見ると秋が来たな~といつも感じます。
↓↓ 【左】 エゾリンドウ。 【右】 ホロムイリンドウ。 尾瀬の湿原にはこの2種が存在しているのですが、どういうわけかビジターセンターではひっくるめてエゾリンドウと説明しています。 区別の方法としては、ホロムイリンドウの方が全体的に小型で葉も細く、花は茎の先の方にかたまって咲きますが、エゾリンドウは全体的に大柄で花は茎の上方の葉腋から出で咲きます。 両者の中間的な個体もかなり多くこのあたりがひっくるめている由縁かもしれません。 今回は典型的なホロムイリンドウを見つけることが出来ました。龍宮小屋のすぐ前の木道にありますので是非見てみてください。すぐとなりにはエゾリンドウも咲いているので比較しやすいです。
↓↓ オゼトリカブト。 これも同定が厄介な花のひとつです。 とりあえず垂直に立ち、花は上方にかたまって咲くというのがオゼトリカブトの定義だそうです。
↓↓ こちらはジョウシュウトリカブト。 花色が白と紫のツートンなので同定がしやすいです。 尾瀬でも咲いているところは隔離的で少ないです。
↓↓ ウメバチソウ。 大きめの白い花はよく目立ちます。 単独で咲いていることが多いですが、見本園ではかなり寄り添うように沢山咲いている姿をみます。
↓↓ 黄色い花のミヤマアキノキリンソウと、白い花のゴマナは晩夏から初秋の主力の花です。
↓↓ サラシナショウマ。 拠水林や林縁でよく見掛けます。いい香りがするので嗅いでみてください。
↓↓ 葉が色づきはじめたヒツジグサもまだ咲いています。
↓↓ アケボノソウ。 ほとんどの株は花が終わりかけていましたが、ここのはどの花も新鮮でした。
↓↓ もうすこしアップの写真を掲載します。 ぱっと見地味に見えますけど花一つは複雑で綺麗ですよね。