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富士山麓スミレ散策 【1】 [その他地域の山々]

 例年だと残雪の尾瀬入りなのですが、今年はスミレの花期が遅れてしまった影響もあり、ちょっとずらすことになりました。それで行って来たのは現地「なう」にも書きました富士山麓の河口湖、高原地帯です。 以前にも何度か来ましたが高尾山あたりでは見られないスミレが多いので結構好きなエリアです。時間が許せばもっと細かく散策したいのですが遠征ともなるとなかなかそうはいきません。 それでも、今回見たかったスミレはほぼ網羅したので出かけた甲斐がありました。しかしGW前半ということもあり観光客も多く、帰りのバスは渋滞に巻き込まれて帰宅が10時にもなってしまいました(^^;)

 怪しいスミレもみつかり、やはりこのエリアはとても興味深いと思います。 とりあえずスミレの写真を掲載します。

↓↓ まずは、秀麗富士山の写真から。 湖面が波立たなければ綺麗に映っていたでしょうね。河口湖付近からの富士山が一番綺麗だと思います。

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↓↓ イブキスミレ。 今回見たかった3つのスミレのうちの1つです。 この清楚な色合いが好きです。 この個体はしっかり葉も広がりこんもりしている株で見事です。

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↓↓ イブキスミレ。 ちょっと斜めからのお顔も品がありますね。 「息吹」ではなく伊吹山で最初に見つかったのでこの名前がついてます。

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↓↓ 2つめが、キスミレです。 最初に降り立ったバス亭のすぐ近くには黄色い絨毯にみえるほど密集して咲いてました。今年は遅れていたので一斉に咲いたようです。いつまでもそこに居たかったですが、時間がないので先を急ぎました・・・。 ちなみにこの写真はバス停とは違う場所の群生地です。

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↓↓ 1つの株から1輪か2輪咲かせますが同時に咲くことは少ないようです。交互に咲かせることで交配率を上げるためかもしれません。

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↓↓ 3つめが、このトウカイスミレです。 ヒメミヤマスミレに似てますが花色が淡紫色なのが特徴です。とっても小さな花なので普通に歩いてるだけでは見逃します。咲いてる場所も局所的です。

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↓↓ シコクスミレ。 四国の愛媛県で見つかったのでこの名前が付いてます。地下茎で増えて群生するのですがここはあまり増えてませんでした、花付きが悪いのも特徴です。

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↓↓ 日当たりの良い芝生に群生してましたが、「マンジュリカ」のようでそうでない・・・ 葉にかなり光沢感があるし葉の基部の翼が明瞭ではない。全体に毛が多い、距にまで荒毛がありました。「マンジュリカ」の地域差は幅広いので何ともいえないスミレです。

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↓↓ 怪しいといえば、これ。花の感じからオクタマスミレかと思うのですが、でもよく見ると葉は2種類出てます(^^;) 奥多摩ぽい単葉とエイザンぽい3葉・・・ 雑種ならどちらにも傾くと思うのですが・・・ ただこの近くでオクタマスミレ数株は見かけました。しかし花は終わってました。

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↓↓ もうひとつ怪しいのがこれ。 ナガバノシコクスミレだと思います。 シコクスミレの近くに咲いて、すぐ近くにナガバノスミレサイシンも咲いてました。実際この両種の雑種はまれに見つかってますので可能性は高いです。

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↓↓ もっと怪しいのがこれ。 いっけんオクタマスミレ? と思ったのですが、付近にヒナスミレはないです。でも近い種のトウカイスミレがありまして、写真上の小さい葉がトウカイスミレです。 もちろんエイザンスミレも近くにありますので、もしかしたら両者の雑種? 花がないのでなんともいえませんがまた来年確認しに行きたいと思ってますが咲かないで終わってしまうこともあるので微妙ですが、もし雑種なら前例は少ないと思います。

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